
楽天シンフォニー、シスコ、エアスパン、テックマヒンドラと協業し、Open RANの普及を加速
楽天シンフォニーは、「リアルOpen RANライセンシングプログラム」において、シスコ、エアスパン、テックマヒンドラを最初のパートナーとして迎え、4G・5G対応の安全かつ高性能な仮想化Open RANモバイルネットワークの導入促進に向け協業を開始しました。
このプログラムは、オープンコミュニティのサブスクリプション型でRANソフトウェアを提供し、楽天モバイルや楽天シンフォニーが商用網で実証済みの技術を、他の企業も活用できるようにすることを目的としています。これにより、Open RANエコシステム内の企業は、より柔軟で拡張性の高いネットワークへスムーズに移行し、Open RANネットワーク構築に必要なソフトウェアスタックへのアクセスを簡素化、導入期間の短縮が可能となります。
各社との協業内容
* シスコ: 楽天シンフォニーのRANソフトウェア(5G Advanced機能搭載)とシスコのモビリティサービスプラットフォームを組み合わせたプライベート5Gモバイルネットワークを提供。これにより、グローバルなサービスプロバイダーはAI対応インフラストラクチャ構築に向けてネットワークアーキテクチャを刷新することが可能になります。
* エアスパン & テックマヒンドラ: 楽天シンフォニーの集約ユニット(CU)、分散ユニット(DU)、運用管理(OAM)を含むソフトウェアライセンスを世界中の通信事業者や企業に販売。テックマヒンドラは楽天シンフォニー推奨のシステムインテグレーターとなります。
今回の協業は、楽天モバイルが日本で構築した世界初((注)大規模商用ネットワークとして(2019年10月1日時点)/ ステラアソシエ調べ)の完全仮想化クラウドネイティブモバイルネットワークにおける4社のこれまでの協力関係に基づいています。多様化する通信ニーズや次世代ネットワーク展開における課題に対応できるよう、通信事業者やベンダーを支援することで、より持続可能なネットワークの普及を目指します。
各社代表のコメント:
* 楽天シンフォニー代表取締役社長 シャラッド・スリオアストーア氏は、楽天モバイルでの実績を活かし、よりつながりやすく持続可能なネットワーク普及への貢献を表明。
* シスコのプロバイダーモビリティ部門 シニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャー マスム・ミル氏は、AIを活用した5Gネットワーク構築によるユーザーニーズへの対応と、グローバルな経済成長・技術進歩への貢献を示しました。
* エアスパン社長兼CEO グレン・ラクスダル氏は、長年のパートナーシップをさらに拡大し、商用網で実証済みのOpen RANソリューションによる迅速な仮想化クラウドネイティブネットワーク導入支援を強調。
* テックマヒンドラのアジア太平洋・日本事業部門プレジデント ハーシュヴェンドラ・ソイン氏は、Open RANの採用加速と、コスト効率・拡張性の高い次世代ネットワークソリューション導入支援への意気込みを語っています。

Open RANモバイルネットワークとは?
Open RAN(オープンRAN)モバイルネットワークは、無線アクセスネットワーク(RAN)の仕様をオープン化して、さまざまなベンダーの機器やシステムを相互接続できるネットワークです。
【Open RANのメリット】
コストの削減
ネットワーク性能の向上
モバイル業界のイノベーションの拡大
柔軟なネットワーク構築
ベンダーロックインからの解放
新規ベンダー参入による選択肢の拡大
【Open RANの活用事例】
楽天モバイルは、自社の仮想化Open RANネットワーク構築の知見を活かして国内外でOpen RANを展開しています。
【Open RANの標準化】
Open RANの標準化は、O-RAN ALLIANCE(O-RAN Alliance)が担っています。
【Open RANの展望】
Open RANは、モバイル通信需要の拡大・進化を受けて、通信事業者各社がネットワークの柔軟性・拡張性を可能にし、また同時に運用コストの削減を期待できる技術として注目を集めています。
楽天シンフォニー、「リアルOpen RANライセンシングプログラム」における最初のパートナーとしてシスコ、エアスパン、テックマヒンドラと協業
https://corp.rakuten.co.jp/news/press/2025/0228_01.html
