
アジアウインターリーグ2025優勝決定戦
12月7日 嘉義市
JABA選抜 対 NPB選抜
NPB 000 001 100 計2 H12 E0
J選抜 010 000 04X 計5 H08 E1
勝利投手 長野
敗戦投手 権田
セーブ 中島
吉野創士選手は3番ライトでスタメン出場し5打数2安打。青野拓海選手は5番1塁でスタメン出場し4打数無安打。陽 柏翔選手は代打で2塁を守り1打数無安打でした。
2025年アジアウインターリーグの最終決戦は日本の2チームの間で争われました。日本社会人チームは、ウインターリーグのレギュラーシーズンを圧倒的な強さで1位(19試合中14勝、勝率0.778)で通過しました。NPB選抜チームも11勝8敗、勝率0.579の2位で通過しました。試合は2回裏、日本社会人チームが山田健太と野村工のヒット、相羽寛太の犠牲フライで先制点を挙げます。社会人チームの先発の樋口新は6回2/3を投げ、NPB選抜に10安打を許すものの、最初の5イニングは無失点に抑える粘りのピッチングを見せました。NPB選抜は6回表、相手のエラーと山中稜真のタイムリーヒットで同点に追いつきます。さらに7回表には、三塁にランナーを置いた状況で、庄子雄大が内野安打を放ち、2対1と逆転に成功します。NPB選抜の先発、山口廉王も6回を5被安打1失点と素晴らしい投球を見せました。試合は8回裏に大きく動きます。日本社会人チームは二死一三塁から、外山優希がヒットを放ち同点に追いつきます。さらに山田健太が2点タイムリー三塁打を放ち、リードを広げました。続く藤澤涼介もタイムリーヒットでさらに1点を追加し、社会人チームはこの回一挙に4点を挙げました。最終的に日本社会人チームが5対2で勝利を収め、アジアウインターリーグの優勝トロフィーを手にしました。これは、日本社会人チームにとって2019年以来の制覇となります。決勝戦には2,039人の観客が来場し、日台両チームに声援を送りました。試合後、CPBL(中華職業棒球大聯盟)は花火を打ち上げました。
アジアウインターリーグ2025のイーグルスの選手たちの通算成績
青野拓海 選手(2年目 / 20歳)
アジアウインターリーグ成績
打率.268
出場数17
打席64
打数56
安打15
二塁打0
三塁打0
本塁打2
打点9
出塁率.359
長打率.375
OPS.734
三振18
四球8
盗塁3 (盗塁成功率.750)
二軍成績との比較
打率.232→.268
伸びた部分: 打率が向上。特に本塁打2本は二軍(0本)からの大きな進歩で、長打力(パワー)の片鱗を見せました。
本塁打0→2
伸びた部分: 長打力。二軍では長打率.292でしたが、アジアウインターリーグでは.375に向上。
出塁 .279→.359
伸びた部分: 選球眼。四球8に対し三振18と、三振は多いものの、二軍の四球率と比較して四球をしっかり選べています。
三振61 (273打席)→18 (64打席)
課題の部分: 三振率。打席数に対する三振数(約28%)は二軍(約22%)より高くなっており、引き続き確実性に課題が残ります。
選手能力評価
二軍では単打・二塁打中心の打者でしたが、アジアウインターリーグでは一気に2本のホームランを放ち、パンチ力が開花しつつあります。一方で三振が多く、粗削りな部分が目立ちます。長打力と選球眼の成長が見られたものの、コンタクト能力が今後の大きな課題となります。
吉野創士 選手(4年目 / 22歳)
アジアウインターリーグ成績
打率.315
出場数17
打席64
打数54
安打17
二塁打4
三塁打0
本塁打1
打点8
出塁率.391
長打率.444
OPS.835
三振8
四球6
盗塁6 (盗塁成功率.750)
二軍成績との比較
打率.250→.315
伸びた部分: 打撃の確実性。打率が大幅に向上し、アベレージヒッターとしての素質を示しました。
三振87 (367打席)→8 (64打席)
伸びた部分: コンタクト能力。二軍での三振率(約24%)と比較して、AWBでは三振率(約12.5%)が半減しており、対応力が向上しています。
二塁打23 (332打数)→4 (54打数)
伸びた部分: 長打効率。二軍でも二塁打は多かったですが、少ない打数で4本の二塁打を記録しており、効率よく長打を打てています。
盗塁4 (成功率.800) →6 (成功率.750)
伸びた部分: 積極的な走塁。盗塁数を増やし、機動力をアピールしました。
選手能力評価
全体的に非常に高いレベルで成績が向上しています。アジアウインターリーグでの打率、出塁率、OPSが軒並みハイレベルで、コンタクト能力の改善が顕著です。選球眼と長打力、走力も高い水準で発揮しており、打者として総合力の高さを見せつけました。二軍での経験を糧に、一段階レベルアップしたことを示す成績です。
陽柏翔 選手(1年目 / 20歳)
アジアウインターリーグ成績
打率.308
出場数17
打席49
打数39
安打12
二塁打0
三塁打2
本塁打0
打点5
出塁率.429
長打率.410
OPS.839
三振7
四球9
盗塁4 (盗塁成功率.670)
二軍成績との比較
出塁率.259→.429
伸びた部分: 選球眼。四球9に対し三振7と、三振より四球が多いという理想的な成績。二軍での四球(7個)を少ない打席数で上回り、圧倒的な選球眼の向上を見せました。
打率.237→.308
伸びた部分: 打率が大幅に向上し、巧みなバットコントロールを発揮しました。
三塁打7 (257打数)→2 (39打数)
伸びた部分: スピード。三塁打の効率が高く、二軍でも持ち味だった俊足がアジアウインターリーグでも十分通用しています。
長打力.319→.410
伸びた部分: 長打率も向上。三塁打が貢献しています。
盗塁成功率.813→.670
課題の部分: 盗塁成功率。二軍では高かった成功率を維持できておらず、盗塁の判断や技術に精度の課題が残ります。
選手能力評価
出塁率.429、OPS.839は驚異的な成績であり、選球眼の良さとミート力の高さは特筆すべきものです。三振より四球が多いという点は、将来のリードオフマン候補として非常に魅力的です。俊足という武器も活きていますが、長打は三塁打中心で、二塁打や本塁打といったパワーには物足りなさがあります。圧倒的な出塁能力を持つ巧打者として覚醒の兆しを見せています。
来年最も期待できそうな選手
3選手の中で、来年最も一軍戦力として期待できそうな選手は、
吉野創士選手
です。吉野選手はアジアウインターリーグにおいて総合力の高さと課題克服を証明しました。4年目というキャリアにおいて二軍での豊富な経験(367打席)を糧にアジアウインターリーグで明確な結果を出しました。この成長線は非常に信頼性が高く、即戦力に近い準備段階に入ったと評価できます。青野選手は長打力に光が見えましたが、三振が多く粗さが残ります。陽選手は選球眼と俊足が魅力的ですが、まだ経験年数が浅く、長打力に課題があります。吉野選手は欠点を修正し、バランスの取れた高い打撃成績を残したため、来シーズンは一軍のチャンスをつかみ取る可能性が最も高いと思います。一軍での球速や変化球への対応が未知数ですが、来シーズンはこの3選手の活躍が楽しみですね!

楽天イーグルス、激動のオフシーズン!期待の新戦力と若手の挑戦に胸熱
今年のプロ野球界、特に東北楽天ゴールデンイーグルスのオフシーズンは、来季への期待と変化が入り混じる、実に濃密な期間となっています。オフシーズンは、個々の選手がレベルアップを図る重要な時期。特に、若手選手の動向には目を見張るものがあります。チームの未来に対する首脳陣の戦略と、それに応えようとする選手たちの熱い思いがひしひしと伝わってきて、私も一ファンとして胸が高鳴っています!
現役ドラフトの大当たり!佐藤直樹選手に寄せる特大の期待!
12月9日、今年で4回目となるプロ野球の「現役ドラフト」が開催。楽天イーグルスはソフトバンクの佐藤直樹外野手(27)を獲得しました。佐藤直樹選手はJR西日本から2019年、ドラフト1位でソフトバンクに入団。6年目の今季は自己最多の104試合に出場し、打率.239、5本塁打18打点10盗塁。走攻守で存在感を示し、キャリアハイのシーズンを送っていました。楽天イーグルスは辰見鴻之介選手が広島東洋カープに移籍しました。辰見鴻之介選手は「あるかなと思っていたので、驚きはありませんでした。3年間、たくさん応援していただいた東北のファンの皆さんには感謝しかありません。一軍で活躍する姿をお見せできなかったのが本当に悔しいです。次の場所で活躍することが皆さんへの恩返しになると思うので、広島に行っても応援してください」とコメントしました。辰見選手は2022年に育成ドラフト1位で楽天イーグルスに入団。2024年に1軍デビューしましたが、今季は1軍での出場機会はありませんでした。それでも二軍では88試合に出場し打率.280、8打点、31盗塁を記録しました。
辰見鴻之介選手は7月に支配下選手登録されて一軍出場ないままの退団となりました。二軍で打率.280、31盗塁。一軍でも代走として出場機会を与えても良かった気もしますが、今年の内野手は充実していたのでなかなか厳しかったのかもしれません。その意味では現役ドラフトの目的に合致しているかと思います。他球団でぜひ出場機会を獲得してもらいたいです。まだまだ、来年は4年目、現在25歳。新天地での大活躍に期待いたします。
この現役ドラフト。我らが楽天イーグルスにとっては素晴らしい補強となりました。右打ちでセンターを守る佐藤直樹選手の今季の打率は.239。そして、外野手の2025年の打率は以下。
辰己涼介 左打 .240
ゴンザレス 右打 .229
田中 和基 両打 .056
中島 大輔 左打 .266
武藤 敦貴 左打 .204
小郷 裕哉 左打 .173
吉野 創士 右打 .231
センターを守る辰己選手が移籍しそうな現在、手薄な右打ち、他選手の打率を考えると、これ以上ない貴重な補強だったと思います。中島大輔選手がライト、佐藤直樹選手がセンターを守れば、残りはレフトのみ。内野は充実、捕手に伊藤光選手を11月18日に獲得したことで、明らかに今年よりも強そうなスタメンを組めそうです。
守備のユーティリティー性を磨く入江大樹選手
通算出場が少ない入江大樹内野手は、来季への出場機会増を目指し、慣れない一塁と外野の守備に挑戦。三木肇監督の「2026年に向けてのチャレンジ」という方針のもと、自らの可能性を広げようとする姿は、まさにプロ魂です。
* 一軍ではまだ守れるレベルではないと冷静に現状を分析しつつ、「出られる幅を広げてもらっている」と感謝の言葉を述べる姿勢が素晴らしい。
* 10打数1安打という結果の中でも、プロ初タイムリーを放った打撃センスは本物。二軍での好成績(打率.262、3本塁打、44打点)を、来季こそ一軍で爆発させてほしい!
自主トレで己を磨く若きエース候補たち
荘司康誠投手(25)と大内誠弥投手(19)の合同自主トレは、高身長右腕コンビの相乗効果に期待が高まります。
* 「仲良しこよしでやるわけじゃない」と野球への真摯な姿勢を示す荘司投手は、昨季終盤にローテ入りを果たした経験を、貪欲に吸収しようとする大内投手に惜しみなく伝えてくれるはず。
* 体の線の細かった頃の経験など、深い話ができる先輩がいるのは、大内投手にとって最高の学びの機会。来季の開幕ローテに二人揃って入ることを目標に、切磋琢磨してほしい!
孤高の挑戦!タイトルを狙う宗山塁選手
新人ながらベストナインに輝いた宗山塁内野手(22)が、あえて単独での自主トレを選んだことに、私は彼の強い覚悟を感じました。
* 「自分の感覚を大事にしたい」「自分のやりたいことに集中したい」という言葉は、誰かに頼るのではなく、自分で課題を解決し、次のステージへ進もうという強い自立心の表れ。
* 「取れるタイトルは全部取りたい」という目標を掲げるからこそ、今、本当に必要な練習に集中する時間が必要なのでしょう。孤高の自主トレが、彼をゴールデングラブ賞、首位打者へと導く基盤となることを信じています!
ファンとの交流と地域貢献も忘れない!
プロ野球選手は、グラウンド外での活動も重要です。
* 伊藤裕季也内野手(29)が一日店長としてファンと交流し、「応援してもらっている実感があってすごくうれしい」と話す姿は、オフシーズンならではの温かさを感じさせてくれます。料理男子のこだわりパスタソースも気になりますね!
* 鈴木大地選手、中込陽翔選手らによる野球教室は、子どもたちに夢を与える大切な機会。中込選手の「無理な夢ではない」というメッセージは、地元出身選手ならではの説得力があり、未来のプロ野球選手育成に大きく貢献するでしょう。
決戦の地、沖縄・宮崎へ!来季への期待は最高潮!
2026年春季キャンプの日程も発表され、チームは2月1日から恒例の沖縄・久米島、金武、そして宮崎・日向で開幕に向けた準備に入ります。
このオフシーズンに見られるすべての動きは、優勝という目標に向かって、チーム全体が変わり、進化しようとしている証拠です。特に現役ドラフトでの佐藤選手の獲得と、若手選手の個々のレベルアップへの挑戦は、来季のイーグルスを語る上で欠かせない要素となるでしょう!来季、佐藤選手が外野のレギュラーをつかみ、宗山選手がタイトルを総なめにし、荘司・大内両投手がローテの柱となる。そんな未来が現実になることを、心から楽しみにしています!
GO! EAGLES!

参考情報(ニュース出典)
Yahoo!ニュース/楽天イーグルス関連