
岸投手が200勝を頭の片隅に置く!楽天イーグルス情報(2025/11/22〜11/24)
今年の楽天イーグルスは、残念ながら4年連続の4位。正直、悔しさを通り越して、虚無感さえ覚えたシーズンでしたが来季に向けた体制構築は着々と進んでいます。シーズン中よりもオフシーズンの方がニュースの数が多い気がしてまして、かなり翻弄され気味の今日この頃ですが、本日は熱狂のファン感謝祭と、来季を占うキーマンたちの動向をお届けします。
楽天イーグルス オフシーズン 契約更改・人事情報まとめ (11/22〜24)
岸 孝之 投手(40歳)
契約更改: 4000万円減の年俸1億8000万円(推定)でサイン。
コメント: 「結果を残せなかったのでしようがない」とダウン提示を受け入れました。
来季目標: 通算170勝に到達し、自身の口から初めて「200勝」を目標に掲げました。
モチベーション: ヤクルトの石川雅規投手(45)の円熟ぶりから刺激を受けています。
早川 隆久 投手(27歳)
新役職: 田中和選手の後任として、来季から選手会長に就任することが判明。
評価: 選手間からは「個人としてもストイック」「球界のことを考えられる視野の広さがある」と評価されています。
懸念事項: 今季は2勝にとどまり、9月末に左肩を手術。来季開幕に間に合うかは不透明。
山田 遥楓 氏(29歳)
新役職: アカデミーコーチ就任が決定。
活動: ファン感謝祭では「MCハルキチ」として特別出演しました。
則本 昂大 投手(34歳 / 海外FA権行使)
発言: ファン感謝祭で「シーズン終わってからいろいろ騒がせています。でも応援してください」「できればこれからも応援してくれたらなと思います」とファンにメッセージ。
状況: 球団は継続的に残留交渉を続けています。
辰己 涼介 外野手(28歳 / 国内FA権行使)
活動: ファン感謝祭では店員として豚まん販売やお渡し会を行い、神対応でファンと交流。
ファンからの声: 退場時にはファンから「(楽天に)残って」と熱い声援を受けました。
金子 京介内野手(21歳 / 育成ドラフト4位)
入団交渉: 11月24日、横浜市内で入団交渉に臨み、支度金270万円、年俸250万円で契約合意。
魅力: 身長186センチ、体重95キロと恵まれた体格。力強いスイングが魅力。
発言: 「真剣に練習に取り組めば、結果はわかりませんが勝負することはできると思いますので、これからプロのレベルに圧倒されたとしても諦めないでやっていきたい」、「まずは2軍でスタメンで出て、早く支配下(選手登録)を勝ち取りたいと思います」

アジアウインターリーグ2025の試合結果
11月23日 澄清湖
台湾海洋 対 NPB選抜
NPB 403 000 000 計7 H12 E2
海洋 100 000 031 計5 H10 E2
勝利投手 金渕
敗戦投手 チェン・ピンホン
セーブ 権田
青野拓海選手は4番1塁でスタメン出場し5打数1安打。吉野創士選手は8番レフトでスタメン出場し4打数1安打でした。
11月24日 嘉義市
KBO選抜 対 NPB選抜
NPB 020 000 010 計3 H7 E1
KBO 000 000 001 計1 H7 E1
勝利投手 安德
敗戦投手 パク・ジュンウ
セーブ 廣澤
青野拓海選手は4番1塁でスタメン出場し4打数1安打。陽柏翔選手は8番ショートでスタメン出場し4打数1安打1打点。吉野創士選手は9番ライトでスタメン出場し3打数1安打1盗塁でした。
2021年ドラフト1位の吉野選手は4年目の今季、1軍では13打数3安打の打率.231。2軍では332打数83安打の打率.250。2軍での三振数87、本塁打0が気になります。チームで手薄な外野手。期待の高い選手ではありますし、シーズン終了後の疲れの溜まる時期でもありますが、この状況ですと来季も心配です。4番を任されている2年目の青野拓海選手は今季の2軍では250打数58安打の打率.232。三振数61、本塁打0、エラー7、OPS.571。層の厚い内野手なので一軍昇格にはまだまだ課題の多そうな選手ですが、このリーグを機に実力をつけてほしいです。台湾出身ルーキー陽柏翔選手は今季は1軍で2打数1安打。2軍では257打数61安打の打率.237。盗塁13、失策9。得点圏打率.317が光ります。ルートインBCリーグでは打率は.250、エラーは15、盗塁はリーグ3位の21(盗塁死10)。走力はあるが確実性と長打力と守備に課題がある内野手の出番は限られてしまいます。ぜひここで潜在能力を引き出して来季に繋げてもらいたいです。

ベテランの意地と、チームの未来を託された男
注目すべきは岸孝之投手の契約更改と、その後の200勝発言でした。40歳を迎えた今季は6勝6敗と、ベテランとしては十分な成績かもしれませんが、本人は結果に満足していません。4000万円ダウンを受け入れた姿に、プロとしての厳しさを感じます。岸投手は「200勝を頭の片隅に置きながら頑張っていきたい」と語りました。これが全てですよね。これまで口にしなかった200勝という大目標を公言したことに、彼の並々ならぬ覚悟と、40歳からのキャリアへの強いモチベーションを感じました。去年4勝、今年6勝。毎年5勝ずつしていけば、たったの6年で200勝達成です。ヤクルトの石川雅規投手(45)から刺激を受けているという話も感動的です。若手が伸び悩む中、岸投手がこの挑戦を続けることが、チーム全体に与える影響は計り知れません。来季は、ただ投げるだけでなく、チームを引っ張る精神的な柱として、さらに大きな存在になると私は確信しています。そして、来季のチームの舵取りを任されるのが早川隆久投手です。来季から選手会長に就任することが11月23日に判明しました。田中和選手からバトンを受け継いだのは、若手左腕のエース格。彼には「個人としてもストイック」「球界のことを考えられる視野の広さがある」という評判があります。これは適任だと思います!しかし、同時に大きな不安も抱えています。今季は2年連続で開幕投手を任されましたがわずか2勝に終わり、9月末には左肩を手術し来季開幕に間に合うか不透明なのです。手術明けで開幕が間に合わない可能性もある中での選手会長就任は、球団とチームメイトの早川投手への信頼の表れ以外の何物でもありません。早川投手は近日中の契約更改交渉後の会見で、新選手会長として所信表明を行う予定です。彼がチームをまとめ上げ、自身の不調を乗り越えてエースとして復活することこそ、来季のイーグルス優勝への最大のカギになると断言できます。早川選手会長、重責ですが、あなたのリーダーシップと左腕に、来季を託します!
ファン感謝祭と「ろっけんファンフェスタ」が示す地域愛
11月22日のファン感謝祭、そして11月23日の「ろっけんファンフェスタ」は、イーグルスが東北の球団であることを再認識させてくれる、素晴らしいイベントでした。2万4821人のファンが来場したファン感謝祭では選手たちとのふれあいの一時を過ごしました。90点以上を目指す「歌うま選手権」では西口直人投手(29)がMr.Childrenの「Sign」で美声を響かせ91・986で最高得点をマーク。「みんなのスーツコンテスト」では、5選手が思い思いのスーツコーディネートを披露し、投票の結果、1位に鈴木大地内野手(36)、2位には中島大輔外野手(24)が選ばれました。1位に輝いた鈴木大地選手は「おかしいでしょ」と疑心暗鬼していましたが「いいすっね~、東北最高!」と照れ笑いしながらまんざらでもない様子でした。宗山選手らルーキーのアイドルダンスパフォーマンスROOKIE STREETが先輩たちをも魅了。宗山選手は猫の帽子にお尻にはしっぽをつけた愛らしい姿で笑顔を振りまき「ダンスがこんなに大変だとは思わないくらい難しかった」と笑顔。野球では見せない一面に、ファンは大歓喜でした。また、引退した岡島豪郎氏の27分耐久ハイタッチ会は長蛇の列!愛されキャラが球団に残ってくれるのは本当に嬉しいニュースです。
個人的に胸が熱くなったのは、FAの辰己涼介外野手の神対応です。豚まん販売&お渡し会に登場した辰己選手はファンに呼びかけたり、写真撮影にもピースで応じるなど親切な対応。退場する際には「(楽天に)残って」などと声をかけられながらハイタッチで交流しました。彼のファンへの真摯な姿勢と、残ってほしいと声をかけるファンの熱意。FAの行方は不透明ですが、この温かい関係を壊してほしくない。私は心から、辰己選手の残留を願っています。同じくFAの則本昂大投手がファン感で語った言葉も気になります。「シーズン終わってからいろいろ騒がせています。でも応援してください」、「どうなるかわからないんですけど、できればこれからも応援してくれたらなと思います」と語りました。ファンの「則本、則本」コールは、彼への変わらぬ愛情の証です。岸投手とのトークショーで「気を遣って行けない」と岸投手が冗談めかしていたように、球団は継続的に残留交渉を続けているとのこと。早川投手の選手会長就任と合わせ、則本投手が残るかどうかは、来季の投手陣の命運を分けると言っても過言ではありません。翌日開催された「ろっけんファンフェスタ」は、宮城以外の東北5県を選手が訪れ、地域と密着する素晴らしい企画。綱引きや借り人競争などでファンと交流する選手の笑顔を見ると、この地域愛がイーグルスの原動力だ、と改めて感じます。小郷選手は「青森は特別な場所。今、青森県出身者はチームにいないので、自分が先頭に立ってファンの皆さんに感謝を伝えていけたら」と語りました。この言葉に集約されているように、イーグルスは東北の誇りです。ファンとの絆を深めた選手たちが、来季どれだけの熱いプレーを見せてくれるか、今から期待でいっぱいです。
アカデミーコーチに山田遥楓氏が就任!
山田遥楓氏がアカデミーコーチに就任しました。楽天イーグルスの若手育成への熱意が感じられます。山田氏は一時は戦力外通告を受け、球団には残らず地元佐賀へ戻る予定でしたが、球団の熱心なオファーに応えて若手育成に携わることになりました。ファン感謝祭ではMCハルキチとして特別出演しています。この天性の明るいキャラクターは、選手時代よりも若手育成のコーチとして、さらなる輝きを放つのではないでしょうか。
来季のイーグルスに期待大!
さてさて、ここにきて、日本球界への復帰を表明している前田健太投手(37)が、楽天イーグルスへの移籍が最有力となっている、との報道がされています。決定となってから喜びたいと思います。まだまだ活躍できる選手だと信じています。FA組の行方、岸投手の200勝への挑戦、手術明けの早川新会長。不安要素はありますが、それ以上に、新しい力が芽生え、ベテランが意地を見せる、そんなドラマに満ちたシーズンになる予感がしています。来季のファンクラブユニホームは、勝利への強い思いが込められた「力強いブラウン」がメインカラーとのこと。この斬新な色合いのユニホームに袖を通す選手たちが、ファンの期待に応え、東北に歓喜をもたらしてくれることを心から願っています!
GO! Eagles!
参考情報(ニュース出典)
Yahoo!ニュース/楽天イーグルス関連
https://baseball.yahoo.co.jp/npb/teams/376/top
