
天下布武、電波あり。織田信長、楽天モバイルと契約するの巻(第6回/全10回)
第六章 三方圏外、されど電波あり
「東から武田!北から上杉!西から毛利!三方同時でございます!」
「なんと!」
「いかがなさいますか!」
「開通したばかりだというのにタイミングが悪い!」
「信長様、今すぐ作戦を!」
「わかっておる!」
余は腕を組んだ。三方同時侵攻は正直しんどい。だが今の余は違う。楽天モバイルがある。電波が8本ある。
「光秀を・・・」
振り向いたら光秀がいなかった。
「光秀はどこだ」
「先ほど使いがあって、武田の動きを察知して先回りで東の砦へ」
「あの几帳面め、仕事が早すぎる!」
「褒めてるんですか貶してるんですか」
余はスマホを取り出した。Rakuten Link発信。コール1回。
「おお!殿!ついにRakuten Linkから発信できましたか!」
「おう!Rakuten Linkアプリを立ち上げてからかけるので少し難儀したが、慣れれば簡単じゃ!通話料も無料だしな!それより、おぬしは光秀か?」
「はい、明智でございます」
「光秀!今どこだ!」
「東の第二砦でございます。武田の先鋒、3000ほど確認。信長様こそ今どちらに」
「天守閣だ。電波が8本ある」
「頼もしいですね」
「東は任せた。北の上杉は勝家に当たらせる。西の毛利は藤吉郎だ」
「承知いたしました。ただ信長様、今夜は長丁場になりますが」
「わかっておる」
切る。余はすぐ勝家に電話した。コール17回。
「あ、もしもし?」
「勝家!何をしておった!」
「あ、信長様。いやその、スマホのボタンがようわからんで」
「出るだけでいい!出るだけ!」
「出たわ」
「上杉が北から来ておる。抑えろ」
「うむ。して、このスマホはどこを押したら」
「今はいい!戦え!」
「押し方がわからんのだが」
「終わったら教えてやる!」
「ほうか。では行くか」
「行け!」
ガチャ。なんとかなるのか勝家よ。次に藤吉郎へ。コール半分で出た。
「はい秀吉です何でしょう存じてますよ三方同時ですね已に動いてます西の毛利は水軍も一緒なんで少々やっかいですがまあ何とかします報告は逐次入れますんで信長様は天守閣で構えてて下さいお任せあれ!では!」
ガチャ。早い。早すぎる。内容は全部理解した。たぶん。余は天守閣から夜の安土を見渡した。東に光秀、北に勝家、西に藤吉郎。三方に手を打った。そして余の手の中には、電波8本のスマホがある。
「いい時代になったものだ」
と余はしみじみと唸る。蘭丸が横で
「合戦中にしみじみしないでください」
とため息をついた。


モバイル群雄割拠を生き抜く光秀メモ
光秀です。信長様は楽天モバイルでこの戦局を乗り切ろうとしているようですね。勝家様が少し心配です。実は多くの方が満足しているのがこの通話料無料の仕組み。Rakuten Linkアプリから通話すれば国内の通話料が無料です。Rakuten Linkを使っていない人にも無料で国内通話かけ放題となります。