
天下布武、電波あり。織田信長、楽天モバイルと契約するの巻(第5回/全10回)
第五章 開通、天守閣に電波立つ
マイナンバーカード。楽天会員のIDとパスワード。支払いに使うクレジットカード。今使っているスマホ。MNP番号のメモ。
「準備がよすぎるな、光秀」
「危機管理でございます」
余はスマホを構え、楽天モバイルの申しこみページを開いた。まず料金プランを選ぶ。楽天最強プラン。名前がよい。最強。余にふさわしい。
「光秀、これは余のために作られたプランではないか」
「全国の利用者向けです」
「だが最強と書いてある。天下布武プランに改名してもよいぞ」
「勝手に改名しないでください」
次にSIMタイプを選ぶ。SIMカードか、eSIMか。
「しむ?」
「SIMです」
「武士の死に、無と書いて、士無か・・・。死して無に還る。武士の魂のようなものか」
「違います」
「ではeSIMとは?」
「物理的なカードを差し替えず、スマホに直接設定するタイプです」
「ほう。目に見えぬSIM。忍びか」
「違います」
余は少し迷った。目に見えぬものは信用ならぬ。だが、早く開通したい気持ちもある。
「今回はSIMカードにする。手に取れるものの方が安心だ」
次に本人確認である。
「my楽天モバイルアプリのインストールが必要です」
「・・・是非に及ばず」
「わかりました。やります」
サササッと忍びのような速さで光秀はアプリをインストールし、本人確認の画面で「スマホでかんたん本人確認」を選択し、次に進んだ。
「ほほう。国籍を選択?」
「はい。必要な書類に違いがございます。外国人であれば在留カード、もしくは、特別永住者証明書が必要です。楽天モバイルは安いので外国人に人気があります」
光秀は余のマイナンバーカードをスマホに当てた。
「後は顔写真です」
「顔写真を撮るのか」
「はい」
「第六天魔王としての威厳ある表情でよいか」
「普通の顔でお願いします」
「普通の顔とは何だ」
「怒っていない顔です」
「難しいことを言う」
余はスマホを正面に構えた。すると画面が「顔を枠内に合わせてください」と言う。
「余の顔を枠にはめるとは何事だ!」
「本人確認です」
「天下人を枠にはめるな!」
「そういう意味ではありません」
次は電話番号である。今回は今の番号をそのまま使う。つまりMNPで乗り換えだ。
「出たな、MNP」
「他社から電話番号そのままで乗り換える手続きです」
「皆、信長、パートナーではないのか」
「違います」
MNPはあらかじめ光秀の言うとおりに今まで使っていた携帯会社に電話して手に入れておった。
「後はSIMカードが届くのを待って、信長様のスマホに入れたら終了です」
「勝った!」
「まだ申しこんだだけです」
意外と簡単であった。こんな簡単であったなら、もっと早くしておけば良かった。
数日後、オンラインで申し込んだSIMカードが届いた。余と光秀は並んで設定をした。
「あぷん?あぷん?」
「APNはこちらでございます」
「うむ。APNとはなんだ?安土ポイントネットワークか?」
「・・・その通りです。ここは入力を間違えぬよう」
「うむ」
「信長様、そこはコピペで」
「余は手打ち派だ」
「そういうこだわりは不要です」
「家臣のくせに辛辣だな」
「ショップでのこともありますので、遠慮を少し減らしております」
「まだ根に持っておるのか」
「根に持つというより、蓄積しております」
設定完了。余は天守閣に駆け上がった。光秀も後ろからついてくる。息を切らしている。日頃から文化人ぶっておるからだ。電波を見る。4本。いや場所によっては5本。6本。7本。8本。動画も止まらぬ。通話も安定。余は高らかに叫んだ。
「第六天魔王信長だーい!電波、立ったりーい!」
「語尾がおかしいですよ」
と光秀が言った。余がさらに叫ぼうとしたその時。蘭丸が血相を変えて天守閣に駆けこんできた。
「信長様!大変でございます!」
「何だ、楽天ポイントが失効したか」
「違います!武田、上杉、毛利、三家同時に兵を挙げましたーっ!」
余と光秀、同時に固まった。電波は動揺もなく8本のままであった。


モバイル群雄割拠を生き抜く光秀メモ
光秀です。風雲急を告げる包囲網にはたして信長様は生き残れるのでしょうか。今回、信長様はオンラインでの契約をしておりました。楽天モバイルショップに行かなくても契約は簡単です。こちらのページで詳しく説明しています。
はじめてでも安心!楽天モバイルお申し込みガイド