アジアウインターリーグ2025の試合結果

12月4日 嘉義市
NPB選抜 対 台湾海洋
海洋  000 200 110  計4  H09  E1
NPB  010 002 12X  計6  H12  E1

勝利投手 権田
敗戦投手 リン・ユエンユー
セーブ 廣澤
陽柏翔選手は7番2塁でスタメン出場し2打数2安打1盗塁。青野拓海選手は8番1塁でスタメン出場し3打数2安打(1本塁打)2打点1盗塁でした。

12月5日 澄清湖
台湾山林 対 NPB選抜
NPB  000 000 210  計3  H8  E1
山林  000 000 002  計2  H7  E1

勝利投手 清水
敗戦投手 リン・ホァウェイ
セーブ 安德
陽柏翔選手は2番ショートでスタメン出場し3打数無安打。青野拓海選手は4番1塁でスタメン出場し3打数無安打。吉野創士選手は6番指名打者でスタメン出場し3打数1安打1打点でした。

アジアウインターリーグ2025の最終順位
1位 JABA(日本社会人選抜)
12勝4敗1引き分け
2位 NPB(日本プロ野球選抜)
11勝7敗
2位 台湾海洋
9勝9敗
4位 KBO(韓国プロ野球選抜)
4勝7敗1引き分け
5位 台湾山林
4勝13敗

プレーオフ
12月6日 澄清湖
NPB選抜 対 台湾海洋
海洋  020 000 000  計2  H6  E2
NPB  100 004 00X  計5  H5  E1

勝利投手 冨士
敗戦投手 チェン・ユーホン
セーブ 廣澤
ウィンターリーグプレーオフ準決勝が澄清湖野球場で開催され、台湾海越(台湾チーム)が日職選抜(日本プロ野球選抜チーム)と対戦しました。台湾海越は試合序盤で勢いを見せましたが、日職選抜が6回裏に一挙4点を奪い、最終的に5対2で逆転勝利を収め、明日の優勝決定戦への切符を手にしました。台湾海越の先発、李欣穎に対し、日職選抜の先頭打者の庄子雄大がいきなりライトへのソロホームランを放ち、日職選抜が先制。台湾海越はすぐさま反撃。2回表、四球、ヒット、相手のエラーで満塁のチャンスを作り、好調を維持している王念好がレフトへのタイムリーヒットを放ち2点を挙げ、チームは2対1と逆転に成功しました。日職選抜の先発、冨士大和は6回を投げ、8奪三振、失点2(自責点0)と素晴らしいピッチングを見せました。6回裏、日職選抜が猛攻を開始し、満塁とした後、三塁ランナーの陽柏翔が相手のエラーで同点のホームを踏みました。さらに、青野拓海が勝ち越しとなるタイムリーヒットを放ち、佐藤太陽がライトへのタイムリースリーベースでさらに2点を追加し、この回4点を奪って試合を逆転しました。その後、台湾海越は有効な攻撃ができず、最終的に日職選抜が5対2で勝利を収め、明日の優勝決定戦に進出しました。

吉野創士選手は3番センターでスタメン出場し2打数1安打。青野拓海選手は5番1塁でスタメン出場し4打数1安打1打点。陽柏翔選手は代打で出場し2塁を守り1打数無安打でした。

楽天イーグルスの新入団選手発表会見

12月5日に仙台市内で行われた楽天イーグルスの新入団選手発表会見で、お披露目された育成を含む12選手の詳細を、ドラフト順位ごとにご紹介します。

ドラフト1位
藤原 聡大(ふじわら そうた)
投手(右投右打)22歳 背番号13
経歴 花園大学
最速154km/hのストレートとキレ抜群のスライダーが魅力の近畿地区大学生No.1投手。1年目から先発ローテーションの一角を担うことが期待されています。滋賀県出身で、同じく滋賀県出身の岩見スカウトがかつてつけていた背番号13を受け継ぎます。
「真っ直ぐとスライダーが自信なので、それを軸に東北の地にリーグ優勝、日本一を届けられるような、ワクワクさせられるような投手になれるように頑張ります」プロ野球での目標は「沢村賞を取れるような投手になること(6年目ぐらいでの獲得を見据える)」目標の選手は西武の今井達也投手で、「絶対的に試合を支配できるような投手になりたい」と意気込んでいます。

ドラフト2位
伊藤 樹(いとう たつき)
投手(右投右打)22歳 背番号20
経歴:早稲田大学(秋田出身、仙台育英卒)
多彩な変化球でゲームメイクができるクレバーなタイプ。楽天ジュニア、仙台育英でもプレーした東北ゆかりの右腕で、東北全体を盛り上げる存在として期待されています。ドラフト4位の大栄選手とは、兄を介した以前からの交流があり「東北バッテリー」結成に意欲を示しています。
「東北の一員としてプレーできることに喜びを感じています」「一球入魂で早稲田大学の気持ちを背負って、そして僕は秋田にゆかりがあるので、東北全体を盛り上げられるように必死に頑張りたい」「秋田開催もあるので、こまちスタジアムをなんとか僕の力で埋められるように必死に頑張りたい」

ドラフト3位
繁永 晟(しげなが あきら)
内野手(右投右打)22歳 背番号30
経歴:中央大学(大阪桐蔭高卒)
大学全日本を経験した強打の内野手。広角に打てて長打力があり、初球から振っていける積極性と明るさも持ち味。チームの元気印としての活躍と、バッティングでのアピールが期待されます。
目標は「新人王」とのこと。尊敬する選手は大阪桐蔭出身の先輩である浅村栄斗選手。「2000本打てる、球界を代表するバッターなので、自分もそういうバッターになれるように頑張っていきたい」とのこと。背番号30についても「浅村選手が3番。ゼロがついているんですけど、近づけるように」と力強く話しました。

ドラフト4位
大栄 利哉(おおさかえ としや)
捕手(右投左打)18歳 背番号72
経歴:学法石川高校(福島出身)
セカンドスロー1.8秒を切る驚異的な強肩と、逆方向にも長打を打てるパンチ力を持つ強肩強打の打撃型捕手。U-18日本代表。地元・東北出身で、将来のイーグルスの軸となる存在を目指します。1年目は体づくりに注力し、さらなるパワーアップを目指します。
「自分のアピールポイントは肩の強さと逆方向にも長打を打てることです。最終的には打てるキャッチャーを目指して頑張っていきたい」とのこと。目標とする選手はオリックスの森友哉捕手で、「森選手のようにバッティングでも守る方でも信頼されるようなキャッチャーを目指したい」とのこと。目標の体は安田悠馬選手のような「大きい体」。入寮時にはハンギョドンのぬいぐるみを持っていくと答える一面も。

ドラフト5位
伊藤 大晟(いとう たいせい)
投手(左投左打)18歳 背番号79
経歴:れいめい高校
柔軟性のある投球フォームから、スピンの効いたストレートと制球力の良い変化球が特徴の左腕。伸びのある直球とスライダーが武器。1年目は球速アップと体づくりにフォーカスし、早期の先発ローテーション入りが期待されます。
「これから1日1日を大切にして、いち早く1軍の戦力になれたらなと思います」「一刻も早くチームの(先発)ローテーションに入れるように精いっぱい頑張ります」憧れの選手は前楽天の松井裕樹投手で「いずれ松井裕樹選手を超えられるような選手になれたら」と将来を見据えています。 

ドラフト6位
九谷 瑠(くたに りゅう)
投手(右投左打)26歳 背番号45
経歴 :王子(社会人野球、元矢場とんブースターズ)
クラブチームから社会人トップレベルまで経験した異色の経歴を持つ右腕。制球力とスタミナがあり、プロでも先発や中継ぎで即戦力としての活躍が期待されます。「環境のせいにしない」という経験をプロの世界にも生かしていく意気込みです。
目標は「開幕一軍」中継ぎならば50登板を目指し「どんな場面でも投げたいですし、困ったら九谷っていう風に思ってもらえるように頑張ります」会見では「矢場とんポーズ」を披露し、お立ち台での再現を目標に掲げました。

ドラフト7位
阪上 翔也(さかうえ しょうや)
外野手(右投左打)22歳 背番号42
経歴:近畿大学
強肩強打で高い身体能力を誇り、走攻守で爆発的な力を発揮できる万能型外野手。これからのさらなる成長が見込めます。背番号42はメジャーリーグなどで永久欠番となっている番号で、野球界では良い背番号とされています。
プロでの目標は「トリプルスリーを獲得し、プロ野球の歴史に名が残るような選手になりたい」憧れの選手は近大OBの糸井嘉男氏。対戦したい投手はソフトバンクのモイネロで、「その球を仕留め、1球で仕留められたら攻略できると思う」と意気込みました。

育成1位
幌村 黛汰(ほろむら だいた)
外野手(右投左打)21歳 背番号126
経歴:日本海リーグ富山GRNサンダーバーズ
コンタクト能力が高く、走塁能力も高い外野手。盗塁王を目指し、走力をアピールして支配下登録を勝ち取ることが期待されます。
「早く支配下を勝ち取って、いずれは盗塁王になれるように頑張っていきたい」支配下登録を勝ち取った際には「(1軍で)30盗塁は目標に」したい。目標の選手は中島の中島大輔外野手で、「3拍子そろっていて、そういう選手に自分もなりたい」と語っています。

育成2位
大坪 梓恩(おおつぼ しおん)
外野手(右投右打)21歳 背番号129
経歴:日本海リーグ石川ミリオンスターズ
190cm、110kgの恵まれた体格を持つ、楽天では希少な右のロマン砲。170km/h以上の打球スピードとボールを遠くに飛ばせるパワーが魅力で、リーグで本塁打王も獲得経験があります。
目標の選手は、元楽天のルーク・ボイト選手。「2桁ホームランを打てるように自分も頑張りたい」「スタジアムの観覧車にぶつけられるように頑張りたい」「(本塁打は)2桁目指して、ほんとは40本ぐらい打ちたいって言いたいんですけど、まずは支配下目指して」

育成3位
中沢 匠磨(なかざわ たくま)
投手(右投左打)22歳 背番号133
経歴:白鴎大学
最速150km/hの直球と、決め球のフォークボールが魅力の右腕。力強いストレートで空振りやファールが取れ、中継ぎでの活躍を自己分析しています。
「一日でも早く支配下登録されること」が目標。
目標の選手は藤平尚真投手で「藤平選手のように、力強いストレートで空振りを取り、フォークで仕留められる投手になれるように頑張っていきたい」「(藤平のように)ああいう(緊迫した)場面で出ていって、しっかりとアウト取って、チームに勢いを持ってこられるような投手になりたい」

育成4位
金子 京介(かねこ きょうすけ)
内野手(右投右打)21歳 背番号134
経歴:神奈川大学(盛岡大付高卒)
高校通算58本塁打を放った右の長距離砲。遠くに飛ばせる強みと、初球から振っていける積極性を持つ大型内野手。大学時代に約20kgの減量に成功し、野球への意識を変えた努力家でもあります。
「たくさんホームランを打って、打点も稼げるバッターになりたい」目標の選手はソフトバンクの山川穂高選手。自身の強みは「遠くに飛ばせる」こと「打席で初球から振っていけるところ」「レッツゲリィという感じで、レッツゴー精神を持って頑張っていきたい」と独特の表現で意気込みを語りました。乃木坂オタクを自認しており、入寮時には乃木坂グッズを持ち込むことを予告。

育成5位
島原 大河(しまはら たいが)
捕手(右投左打)23歳 背番号122
経歴:四国IL愛媛マンダリンパイレーツ
183cm、93kgの大型捕手で、打撃と正確な送球コントロールが魅力。打てるキャッチャーとして、一日も早い支配下登録を目指します。
「自分は打てるキャッチャーというのが武器なので。そこを全開でアピールして、初っぱなからアピールして早く支配下登録になれるように頑張りたい」憧れの選手は巨人の阿部慎之助監督。「打てるキャッチャーといえば、で(阿部監督のように)自分の名前が挙がるくらいの選手になりたい」と語っています。勝負飯は「カレーライス」

躍進の予感!楽天イーグルスの「原点回帰」と「新たな才能」が巻き起こす化学反応に期待大!

堀内謙伍選手に見る「進化」と「原点回帰」の相乗効果

今回のニュースの中で最も心を打たれたのは、プロ10年目を迎えた堀内謙伍選手のキャリアハイ達成の裏にある「陰の努力」です。彼の成功は、単なる「努力」という言葉では片付けられない、「戦略的な自己変革」の勝利だと思います。
 * 危機をチャンスに変える自己分析: 腰のケガというアクシデントを、単なるブランクとせず、自身の「体の使い方」を見つめ直す機会にした判断力こそが素晴らしい。特に「呼吸法」や「内側の筋肉、臓器を意識した鍛錬」という、地味ながらも根本的な部分への着手は、アスリートとしての意識の高さを示しています。
 * 結果としての「原点回帰」: フォーム改良が「高いボールを打てるように」という意図から始まり、結果として「小さい頃のシンプルで理にかなった打ち方」に戻ったというエピソードは、非常に示唆に富んでいます。試行錯誤の9年間が無駄ではなかったからこそ、シンプルさに戻ることで、凝縮された技術と経験が爆発的な力を生んだのではないでしょうか。
 * 飽くなき向上心: キャリアハイにもかかわらず、守備面、特にシーズン終盤にスタメンマスクを譲った悔しさを原動力としている点に、彼の「正捕手への強い意志」を感じます。来季、FAで伊藤光選手が加入し、捕手争いが熾烈になる中でも「一歩も引く気はない」という強い決意は、チーム全体の競争意識を高める最高の起爆剤となるはずです。堀内選手の「だいぶ時間はかかりましたけど、ここからですね」という言葉には、これまでの苦労と未来への確かな手応えが詰まっており、私は強く共感し、来季のさらなる飛躍を期待せずにはいられません。

新生イーグルスを担う金の卵たち

新人選手たちが掲げた高い目標は、チームの活性化に繋がります。
* 即戦力への期待: ドラフト1位の藤原聡大投手(目標:沢村賞)、2位の伊藤樹投手(目標:東北バッテリー結成、地元での活躍)、3位の繁永晟内野手(目標:新人王、浅村選手に近づく)は、プロの目標を明確に掲げており、その意識の高さに驚きました。特に藤原投手の「マウンド上でのオーラ」への憧れは、エースとしての資質を感じさせます。

 * 強打の捕手育成: 4位の大栄利哉捕手(目標:森友哉選手のような信頼される捕手、体づくり)、育成5位の島原大河捕手(目標:阿部監督のような打てる捕手)など、「打てるキャッチャー」を目指す選手が多いのも、得点力アップを目指すチーム方針と合致しているように見えます。

 * ロマン砲の覚醒: 育成の大坪梓恩外野手(目標:和製ボイト、2桁ホームラン)や金子京介内野手(目標:山川選手のような本塁打・打点王)といった長距離砲候補が、明確な目標とユニークな個性を持っていることは、ファンとして非常に楽しみです。

若手の覚醒とベテランの存在

 * 青野拓海内野手の「完全覚醒」の予感: ウインターリーグでの2試合連続ホームランは、まさにスラッガーの「胎動」を感じさせます。1年目の苦い経験を糧に、2年目に二塁打を増やした彼が、海外修行で長打力を開花させたことは、来季のブレイク候補筆頭と言えるでしょう。

 * 日當直喜投手の飛躍への誓い: プロ初勝利を「スタートライン」と位置づけ、来季の目標を「最多勝」とする意気込みは頼もしい限り。地元からの期待も力に変え、目標の「30登板、勝ちパターン」を実現してくれることを願います。

 * 前田健太投手(マエケン)の「メッセージ」: 三木監督の「マウンドでの彼の姿だけではなく、いろんなものを伝えてくれたり、落とし込んでくれる期待がある」という言葉が全てを物語っています。マエケンの加入は、単なる戦力補強に留まらず、若手投手陣に対する「生きた教材」としての価値が非常に大きい。彼の立ち振る舞いや準備、考え方などが、チームの文化を一段階引き上げるはずです。

 * 村林一輝選手の探求心: 最多安打を獲得し飛躍した村林一輝選手が、鈴木誠也選手に質問攻めをしたエピソードは、彼の探求心と更なる成長への意欲を示しています。彼のような主力選手の高い意識は、チーム全体に良い影響を与えます。

新章スタートの楽天イーグルスに熱視線!

堀内選手のようなベテランが原点回帰からキャリアハイを達成し、青野選手のような若手が覚醒の兆しを見せ、そして、前田健太投手という経験と技術の塊がチームに加わった今、楽天イーグルスはまさに新章のスタートを切ったと言えるでしょう。個々の選手が明確な目標と強い意志を持ち、競争と相乗効果を生み出すことで、来季はファンを「ワクワクさせられる」シーズンになることは間違いありません。特に、捕手陣の激しい競争がチームの根幹を強くし、若手野手・投手陣のブレイクが勢いを増すことを大いに期待しています!来季、東北の地にリーグ優勝、そして日本一を届けてくれることを、心から願っています!

GO!! EAGLES!!