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コーチ陣確定、戦力外通告・・・楽天イーグルスのオフシーズン情報(2025/10/28〜10/31)

ドラフトとフェニックスリーグが終わり、いよいよ楽天イーグルスの来季への体制構築が最終局面に向かいます。本日は新たに契約した4人のコーチの紹介と戦力外選手の情報を中心にお届けします。

2025/10/28
小野寺力氏を新投手コーチに招聘へ

楽天が来季の投手コーチとして、今季ヤクルトで1軍投手コーチを務めた小野寺力氏(44)を招聘することが分かりました。チームは4年連続4位と低迷が続き、その要因の一つである投手力の立て直しに向けて新たな指導者を迎え入れます。小野寺氏は現役時代、西武やヤクルトで通算310試合に登板。引退後は2016年に西武、2017年から今季までの9年間をヤクルトでコーチとして務めた実績を持ちます。楽天は今季、開幕投手を務めた早川隆久投手の不振も影響し、規定投球回数到達者がゼロという厳しい状況です。

育成1位・幌村黛汰選手、古巣での祝福に感謝
育成1位指名を受けた日本海リーグ・富山GRNサンダーバーズの幌村黛汰(だいた)外野手(21)が10月27日、かつて所属した社会人チーム・IMF BANDITS富山の練習場を訪れ、旧友や監督から温かい祝福を受けました。幌村選手は北海道・新ひだか町出身。帝京長岡高を卒業後、2023年から2年間IMFでプレーし、今季サンダーバーズに加入。持ち前の俊足とパンチ力を武器にアピールを重ね、念願のプロ入りを果たしました。立山町の室内練習場で井原拓海監督(29)と再会した幌村選手は「社会人で過ごした2年間は本当に価値のある時間だった。それが今回の指名につながったと思う」と感謝。井原監督も「ポテンシャルを底上げできれば、きっと結果は出る」と激励しました。

楽天イーグルスのコーチ陣決定!
楽天は10月28日、来季のコーチ陣を発表。塩川達也内野守備走塁コーチがヘッドコーチに昇格。新たに小野寺力氏、塩見貴洋氏、山下勝巳氏のコーチ就任を発表しました。小野寺氏と塩見氏は投手コーチ。山下氏は打撃コーチ。奥村展征二軍内野守備走塁コーチは今季限りで退団。後藤武敏二軍打撃コーチ、永井怜二軍投手コーチがチームスタッフに配置転換しました。10月9日には有銘兼久2軍投手コーチと田中雅彦一軍バッテリーコーチの退団と、井野卓氏のバッテリーコーチ就任が発表されていました。

2026年コーチングスタッフ

監督 三木 肇 88
二軍監督 渡辺 直人 74
ヘッドコーチ 塩川 達也 86
打撃コーチ 渡辺 浩司 98
打撃コーチ 下園 辰哉 76
打撃コーチ 雄平 84
打撃コーチ 山下 勝巳 94
投手コーチ 久保 裕也 91
投手コーチ 小野寺 力 92
投手コーチ 石井 貴 80
投手コーチ 青山 浩二 81
投手コーチ 塩見 貴洋 96
バッテリーコーチ 井野 卓 93
バッテリーコーチ 下妻 貴寛 97
内野守備走塁コーチ 森岡 良介 95
外野守備走塁コーチ 川名 慎一 99
外野守備走塁コーチ 牧田 明久 85
育成総合コーチ 真喜志 康永 87
育成コーチ 鷹野 史寿 90

新コーチの経歴

小野寺 力(おのでら ちから)
投手コーチ 背番号92
1980年11月26日(44歳)埼玉県出身
右投右打 188cm 96kg
選手歴
鴻巣高~常磐大(02年ドラフト4位)
埼玉西武ライオンズ(03~11)
東京ヤクルトスワローズ(11~12)
コーチ歴
埼玉西武ライオンズ(16)
東京ヤクルトスワローズ(17~25)
2003年に西武に入団。主に右の救援投手として通算310試合に登板。プロ10年間で最速150キロ超のストレートと落差のあるフォークを武器に活躍。特に2006年には59試合登板で7勝3敗29セーブ、防御率2.82の好成績。通算23勝24敗31ホールド59セーブ。現役引退後は指導者の道に進み、古巣・西武で2016年に二軍投手コーチ(育成担当コーチ)を務めました。その後、2017年から2025年までの9年間はヤクルトの投手コーチを担当。ヤクルト在籍時には若手投手の育成や投手陣の再建に貢献し、投手コーチとして豊富な経験を積みました。小野寺氏の最大の強みは、豊富な指導経験とリリーフ投手としての実績です。ヤクルトで9年にわたり投手コーチを務め、メンタルケアや技術指導に定評があります。自身が抑え投手として重圧のかかる場面を数多く経験したことで、投手の心理面への理解も深く、楽天の若手投手陣に的確なアドバイスを送れるでしょう。ヤクルトで培った投手再生のノウハウや、リーグ優勝を経験した指導から得た知見を、楽天の投手力強化に活かすことも期待されています。豊富な実戦経験と指導力で、投手陣の立て直しと底上げに貢献する存在となるでしょう。

塩見 貴洋(しおみ たかひろ)
投手コーチ 背番号96
1988年9月6日(37歳)大阪府出身
左投左打 182cm 77kg
選手歴
帝京五高~八戸大(10年ドラフト1位)
楽天イーグルス(11~23)
コーチ歴
楽天イーグルスアカデミーコーチ(24~25)
楽天球団史上初の大学生ドラフト1位指名選手として注目を集めました。プロ入り後は一貫して楽天一筋で、2011年から2023年まで楽天の投手として在籍。ポジションは先発投手が中心で、新人だった2011年には早くもローテーション入りし、24試合の登板で9勝(防御率2.85)を挙げる活躍を見せました。以降も先発陣の一角として経験を積み、通算成績は150試合登板、46勝57敗、防御率3.80。シーズン10勝(2012年)を記録するなど、長年にわたり先発ローテーションを支えました。最速約150キロのストレートに加え、キレのあるスライダーやフォークを持ち味とし、緩急をつけた投球術が特徴です。制球力にも優れ、与四球が少ない安定感のある左腕として評価されました。2013年の楽天初優勝時には登板機会がありませんでしたが、以降のシーズンで存在感を発揮しています。2023年シーズンをもって現役引退し、そのまま楽天の指導者に転身しました。引退後は楽天イーグルスアカデミーのコーチに就任し、2024年から2025年までジュニア世代の育成に携わっています。塩見氏は生え抜きの左腕であり、楽天OBとしてチームの事情を熟知している点が強みです。ドラフト1位で入団し新人時代から活躍した経験や、長年楽天でプレーした愛着は、現役選手たちの良き手本となるでしょう。現役を引退したのが最近(2023年)であるため、選手目線に近い指導が可能です。自らが経験したケガやスランプからの復調のプロセス、先発ローテを守るための調整法など、具体的な助言を若手に与えられます。さらに、東北でキャリアを積んだ投手として土地勘やファン・球団の文化への理解も深く、コーチ初年度からスムーズに溶け込みやすいでしょう。アカデミーで培った基礎指導力と、自身のキャリアで得た実践知を融合させ、楽天投手陣の強化に貢献することが期待されています。

山下 勝巳(やました かつみ)
打撃コーチ 背番号94
1977年5月19日(48歳)大阪府出身
右投右打 186cm 90kg
選手歴
近大付高~近畿大(99年ドラフト4位)
大阪近鉄バファローズ(00~04)
楽天イーグルス(05~08)
コーチ歴
福岡レッドワーブラーズ(09)
大型内野手で、1塁、2塁、3塁を守れるユーティリティープレーヤーでした。プロ通算9年間での出場試合数は196と決して多くありませんでしたが、右の代打や守備要員としてチームに貢献。現役時代の通算成績は、打率.222、本塁打2本、打点29と目立つ数字ではありません。しかし持ち前の長打力と勝負強さで、代打起用に応える活躍を見せることもありました。守備面では堅実なグラブさばきに定評がありました。創成期の楽天を支えた渋い働きで首脳陣やチームメイトから信頼されていた選手です。2008年限りで現役を引退。2009年には九州・沖縄地区の独立リーグの福岡レッドワーブラーズでコーチに就任し、若手選手の指導にあたりました。その後は地元関西で社会人や少年野球の指導、楽天イーグルスの野球アカデミースクール臨時コーチなどを務め、指導者としての経験値を蓄積。2024年からは楽天イーグルスアカデミーのコーチとしてジュニア世代の打撃指導にも携わり、指導の幅を広げてきました。楽天黎明期に在籍した経験から、チームの文化や東北のファン気質を理解しており、コーチ就任にあたってその経験が役立つでしょう。NPB球団でのコーチ歴こそありませんが、独立リーグやアマチュアで指導を行ってきたことで、選手目線に立った柔軟な指導法を身につけています。自身が主力ではなく脇役としてチームに貢献した経歴から、控え選手や若手の気持ちに寄り添った指導ができる点も強みです。山下氏は派手さはないものの実直な人柄で知られており、選手との信頼関係を築きながら打撃力向上に尽力することが期待されています。

井野 卓(いの すぐる)
バッテリーコーチ 背番号93
1983年11月23日(41歳)群馬県出身
右投右打 178cm 83kg
選手歴
前橋工高~東北福祉大(05年ドラフト7位)
楽天イーグルス(06~12)
読売ジャイアンツ(13〜14)
東京ヤクルトスワローズ(15~20)
コーチ歴
東京ヤクルトスワローズ(25)
15年間にわたって捕手として活躍しました。各球団で主にバックアップキャッチャーとして出場機会を得ました。特に楽天創設初年度の2005年ドラフト組として入団した経緯もあり、楽天草創期を知る選手の一人です。井野氏は通算で一軍公式戦100試合以上に出場し、通算打率は.142。打率1割台ながら堅実な守備で評価されてきました。強肩とリード面での信頼が持ち味でした。二塁送球のタイムが速く、若手時代から守備・送球の能力は高く評価されており、在籍各球団で投手からの信頼も厚い捕手でした。2020年シーズン限りで現役引退。2021年からヤクルトのスコアラーとしてチームに残りました。2025年からヤクルトのバッテリーコーチに就任。シーズン終了後に契約満了で退団。古巣・楽天への14年ぶりの復帰となりました。現役晩年から引退後にかけて蓄えた分析力と指導力を買われての起用となります。井野氏は楽天出身であることと直近まで他球団でコーチを務めていた経験が大きな強みです。自ら楽天の創設期を知り尽くしたOBであり、再び古巣に戻る形となるためチームへの愛着や理解が深い人物です。加えて、2021~2022年のヤクルト日本一連覇に裏方として関わった経験から、勝利のためのチーム作りや投手・捕手の強化法について知見を持っています。多様な投手とバッテリーを組んだ経験と、高い分析力と、コミュニケーション力。投手・捕手双方を指導し、投手力向上と守備力強化に寄与してくれることが期待されます。

2025/10/29
11選手に戦力外通告

楽天は10月29日、11選手と来季の契約を結ばないことを発表しました。3選手には育成選手契約を打診することも明かされています。投手からは小孫竜二投手、弓削隼人投手、松井友飛投手、宮森智志投手、柴田大地投手、德山一翔投手、松田啄磨投手。7月末にトミー・ジョン手術を受けた1年目の德山投手と、5月末に疲労骨折での手術を受けた松田投手は育成契約を打診することも明かされています。野手からは山﨑剛選手、山田遥楓選手、前田銀治選手と、育成選手の永田颯太郎選手。前田選手には育成選手契約を打診していることも明かされています。楽天はすでに9月29日に阿部寿樹選手、10月3日に島内宏明選手に戦力外通告をしていました。9月21日に岡島豪郎選手が現役引退を表明しています。

小孫竜二 投手
1997年9月15日(28歳)
遊学館高、創価大、鷺宮製作所から22年ドラフト2位。今季は10月3日の西武戦の1試合のみ。通算7試合0勝0敗、防御率5.40。

弓削隼人 投手
1994年4月6日(31歳)
佐野日大高、日大、SUBARUから18年ドラフト4位。今季は登板なし。通算82試合9勝7敗1セーブ、防御率4.94。

松井友飛 投手
1999年10月11日(26歳)
穴水高、金沢学院大から21年ドラフト5位。今季13試合(先発1)に登板、1勝3敗、防御率6.00。通算27試合(先発8)3勝6敗、防御率5.85。

柴田大地 投手
1997年11月7日(27歳)
日体荏原高、日体大、日本通運から21年ドラフト3位でヤクルトに入団。昨年の現役ドラフトで楽天に移籍。今季はプロ初白星を挙げ、6試合1勝0敗、防御率2.08。今季の二軍では2勝2敗、防御率4.30。通算8試合1勝、防御率3.09。

宮森智志 投手
1998年5月28日(27歳)
呉商高、流通経済大、四国ILplusから21年育成ドラフト1位。22年7月に支配下となり、その年は26試合1勝1敗7ホールド1セーブ防御率1.54と好成績。今季は10試合1勝0敗、防御率10.50。通算69試合2勝3敗10ホールド防御率5.10。

山﨑剛 内野手
1995年12月29日(29歳)
日章学園、国学院大から17年ドラフト3位。今季は出場なし。通算326試合、打率.221、本塁打10、打点66、盗塁41。

山田遥楓 内野手
1996年9月30日(29歳)
佐賀工業から14年ドラフト5位で西武に入団。22年オフにトレードで日本ハムに移籍。23年に戦力外となり楽天と育成契約。24年シーズン前に支配下登録。昨季は25試合、打率.160。通算252試合、打率.196、本塁打1、打点31、盗塁2。

永田颯太郎 内野手
2000年10月11日(25歳)
菊華高、国立台湾体育運動大から22年育成ドラフト4位。今季の二軍での打率は.248。



山崎剛選手、戦力外にも「まだやれる」
山崎剛選手は今年3月に左膝自家骨軟骨柱移植術を受け、現在はリハビリ中ながら「6割くらい」まで状態は上がってきていると語りました。昨季は自律神経の病気も重なり1軍出場はわずか5試合。「ある程度覚悟はしていた」と戦力外通告を冷静に受け止めつつも、「来年の1月には万全な状態で2月のキャンプにも行けるように準備はしていた」とのことです。現役引退を決断した場合に備えてスタッフの打診をしてくれた球団には「本当にありがたいです。感謝しかありません」としつつ、「まだやれる自信がある。NPBの球団で声がかかれば育成でもかまわない」と、再起への強い意志を示しました。

山田遥楓選手、戦力外通告も感謝の笑顔「ファンの方が温かすぎて、好きになりました」
山田遥楓内野手(29)が29日、来季の選手契約を結ばない旨を通告されました。「今年は1軍でも出ていませんし、心構えはしていました」と冷静に受け止めました。練習や試合を問わず声を張り上げ、チームを鼓舞するムードメーカーとして存在感を発揮。「球団の方からも“新しい風を楽天にくれた”という風な言葉をいただいて、うれしかったです」と笑顔を見せました。今後については「まだ未定です」としながらも「ファンの方が温かすぎて、好きになりました」と感謝の気持ちを口にしました。

松井友飛、戦力外通告も前を向く 
松井友飛投手(26)は「今年ダメだったらという覚悟でやってきた。悔いなくやりきったという気持ちはありました」と語りました。2024年6月1日のヤクルト戦でプロ初勝利を挙げたことを「一番の思い出」と振り返りました。昨年1月には、故郷・石川県穴水町で能登半島地震の被災を経験。「去年は自分自身もしんどかったですが、被災地の方々を少しでも勇気づけられたと思います。今後もいろいろな形で恩返しをしていきたいです」と胸の内を語りました。今後については現役続行を希望しています。

弓削隼人、戦力外通告も前を向く
弓削隼人投手(31)は「今年は何もしていなかった。当然の評価だと思う」と淡々と語りつつも、感謝の気持ちをにじませました。1メートル93センチの長身から投げ下ろす角度のある直球で「和製ランディ・ジョンソン」と呼ばれた左腕です。「楽しかったこと、辛いことがあったが、いい経験をさせてもらったと思います」と穏やかに振り返りました。今後については現役続行を希望。「今年はコンディションが整わなかったが、フェニックス・リーグで、過去一番いい投球ができた。やれることはやれた。どちらに転んでも悔いなく終われると思う」と前を向きました。


青野拓海選手、3年目へ進化の秋
青野拓海内野手(20)が本拠地・楽天モバイルパークで行われた秋季練習に参加し、内野ノックなどで汗を流しました。富山・氷見高から2023年ドラフト8位で入団した青野選手は、高校通算23本塁打の右の大砲候補。ルーキーイヤーはコンディション不良に苦しみましたが、今季は2軍で80試合出場、打率.232と経験を積みました。「前半は良かったんですけど、中盤から調子の良いときの波が少なくて・・・長打もあまり出ませんでした」と振り返ります。今秋は肉体改造にも意欲的です。現在の体重86キロから90キロを目標に増量中で「とにかく体を大きくして、バッティングで良い結果が残せるようにつなげていきたい」と意気込みます。「良い時のルーティンをつくったり、続けていこうと思いました」シーズン終盤には睡眠時間は8時間~9時間、ストレッチを入念に。トスバッティングでは後藤武敏打撃コーチから「上半身は二の次、まずは下半身でタイミングを取るように」と助言を受け徹底。肉体と技術の両面で進化を目指す飛躍の3年目が、静かに始まっています。

2025/10/30
堀内謙伍捕手、さらなる飛躍へ

堀内謙伍捕手(28)が10月30日、楽天モバイルパークでの秋季練習に参加し、バットを振り込みながら来季への準備を進めました。10年目の今季は自己最多の76試合に出場し、打率.256をマーク。5月16日のソフトバンク戦では有原からプロ初本塁打を放ち、リード面でも存在感を発揮しました。「今まではなかなか1軍でチャンスをつかめなかったけど、最初に結果を出せたことで試合に出られるようになった。良い経験になりました」と、充実のシーズンを振り返ります。ただ、その言葉に満足はありません。「9月は試合に出られないことが多かった。大事な時期にも任せてもらえるよう、もっと信頼される捕手にならなければ」と表情を引き締めました。宮崎でのフェニックスリーグにも参加し、フレーミングやスローイングなど守備面の課題に真剣に取り組んできた堀内。「課題は山積み。ひとつひとつ土台から鍛えていきたい」と意欲を見せます。プロ11年目となる来季、経験と自信を積み重ねた堀内が、楽天投手陣の信頼を背にさらなる高みを目指します。

小野寺力新投手コーチ、秋季練習に初合流
小野寺力投手コーチ(44)が秋季練習に初合流し、さっそく指導をスタート。今季までヤクルトで1軍投手コーチを務めており、三木監督とはヤクルト時代にも共にコーチングを経験した間柄です。三木監督からは「新しい取り組みをしていってほしい」との期待を受けており、小野寺コーチは「経験という部分ではまだまだこれからだと思う。しっかり時間をかけて2、3年後に強い投手陣になっていればと思うので、貢献出来るように頑張ります」と力強く語りました。

2025/10/31
江川侑斗捕手が現役引退「支えてもらった分、今度は恩返しを」

楽天は10月31日、育成選手の江川侑斗捕手(24)が現役を引退すると発表しました。江川選手は2019年育成ドラフト1位で大分高から入団。6年間にわたってチームの一員として汗を流しましたが、支配下登録にはあと一歩届きませんでした。今季は2軍で47試合に出場し、打率.218(87打数19安打)、1本塁打2打点を記録。堅実な守備と明るい性格で若手投手陣からの信頼も厚く、練習熱心な姿勢が印象的でした。江川選手はコメントで次のように語っています。「イーグルスに入団してからの6年間は、素晴らしい先輩、後輩、同期に恵まれてとても充実した時間でした。育成の僕でもたくさんの方に応援していただいて、本当に力になりました。今後は裏方として、これまで支えてもらった分、恩返しをしていきたいです」2025年オフの現役引退発表は、岡島豪郎外野手に次いでチーム2人目。静かにユニホームを脱ぐ江川選手ですが、裏方としてチームを支える新たなステージで、再びイーグルスを陰から支えていく決意をにじませました。

「2025桃園アジアプロ野球交流戦」の参加メンバー発表
10月31日に発表された桃園アジアプロ野球交流戦の参加メンバーは下記の予定です。
投手(12名)
19 荘司康誠
26 中込陽翔
40 江原雅裕
41 加治屋蓮
43 宋家豪
47 藤井聖
53 坂井陽翔
54 日當直喜
66 今野龍太
67 大内誠弥
130 古賀康誠
197 蕭齊
捕手(5名)
2 太田光
44 田中貴也
65 堀内謙伍
70 石原彪
022 水上桂
内野手(8名)
0 小深田大翔
60 ワォーターズ璃海ジュミル
63 入江大樹
68 青野拓海
73 小森航大郎
75 陽柏翔
030 平良竜哉
132 岸本佑也
外野手(3名)
8 辰己涼介
36 吉納翼
78 吉野創士 
※参加メンバーは変更の可能性あり

試合予定

11/7(金)楽天イーグルス vs. KTウィズ(韓国)
18:35試合開始(現地時間)
楽天桃園棒球場

11/8(土)楽天イーグルス vs. 楽天モンキーズ(台湾)
17:05試合開始(現地時間)
楽天桃園棒球場


コーチ陣決定と戦力外通告。この4日間で戦力再編の大きな動きを見せた東北楽天ゴールデンイーグルス。チームの未来を左右する大きな転換点を迎えています。コーチングスタッフの刷新、若手の台頭、惜しくも戦力外となった選手たちの決断。それぞれのニュースには、チームの変化と再出発への意思が感じられます。小野寺力、塩見貴洋という新たな指導陣の加入は、投手力再建の大きな一歩となるでしょう。一方で、ユニホームを脱ぐ選手たちの言葉には、楽天というチームが育んできた温かさと絆がにじみます。堀内謙伍、青野拓海ら現役組の成長にも光が見え、次代を担う選手たちが着実に力をつけています。チームは今、静かな再構築の季節を歩んでいます。変わりゆく顔ぶれの中で、ひとつの時代が幕を下ろし、次の物語が始まろうとしています。来季、楽天イーグルスがどんな新しい景色を見せてくれるのか。その答えは、この秋季練習場の汗の中にあるのかもしれません。

GO!! EAGLES!!!

楽天イーグルス・イーグルスユニフォームのイーグルス
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