

楽天イーグルスのオフシーズン情報&今季の西武戦振り返り(2025/11/4〜11/6)
今季は残念ながら4年連続4位という不本意なシーズンとなってしまいましたが、楽天イーグルスの来季に向けての活動はすでに始まっております。本日はオフシーズン情報と今季の対西武ライオンズ戦を振り返ります。
2025/11/4
侍ジャパン選出の藤平尚真投手、完璧投球で上々の仕上がり
侍ジャパン入りをした藤平尚真投手(27)が秋季練習で圧巻の内容。11月3日、楽天モバイルパーク宮城でのシート打撃に登板し、打者5人を相手に15球で完全投球。田中貴也選手を三邪飛、太田光選手を右飛、小深田大翔選手を空振り三振、辰己涼介選手を投ゴロ、村林一輝選手を中飛と、全員を完璧に封じました。実戦形式の登板は10月5日のオリックス戦以来、約1か月ぶり。この日は韓国との強化試合(11月15、16日)で使用されるメジャー球を実際に使用。「今日はこのボール(メジャー球)になって、チェンジアップの動きがすごい良かった。チェンジアップをちょっと多めに投げました」と、新球種への手応えを口にしました。「ほんとチェンジアップの感覚がびっくりするぐらい良かったんで、来年(のシーズン)は使うかわかんないすけど、この大会はちょっと使ってみてもいいかなっていう感じですね」と、侍ジャパンでの新たな挑戦に意欲を見せました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b06c6540b49e9ae1403cc151346310f277356093
宋家豪投手、地元台湾での交流戦に笑顔
台湾出身投手、宋家豪(ソン・チャーホウ)が、母国での登板を前に胸を高鳴らせています。11月7、8日に台湾・桃園球場で行われる「2025桃園アジアプロ野球交流戦」に向けて、宋投手は「友人も見に来る。うれしいです」と笑顔。桃園球場はオフの自主トレでも使用しているホームのような場所で「いいピッチングをしたい」と意気込みを語りました。昨年、侍ジャパンがプレミア12で台湾を訪れた際には、チーム関係者へタピオカミルクティーと小籠包の差し入れを行い話題となりました。今回も「たくさんします」と笑顔で約束しました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/50045a961d4495a3fd91d36039b3a752a9cc033d
ドラフト7位・阪上翔也選手、夢語る
ドラフト7位指名を受けた阪上翔也外野手(22=近畿大)が11月4日、母校キャンパスで楽天の愛敬尚史スカウト部長と足立祐一スカウトから指名あいさつを受けました。愛敬スカウト部長は「上位で指名されてもおかしくないと思っていた。左打ちの外野手が多い中でも、阪上選手はパンチ力があり、思い切りの良い打撃が魅力。思う存分バットを振り回してほしい」と期待を寄せました。ドラフト当日は支配下73人中70番目の指名。「諦めかけていた」という阪上選手は、指名の瞬間に思わず涙をこらえきれなかったといいます。光元一洋監督も「見たことがないほどの安堵の表情だった」と教え子の姿を振り返りました。兵庫・伊丹出身で、50メートル5秒台の俊足に加え、長打力と守備力を兼ね備えた走攻守三拍子そろった外野手。足立スカウトは「しゃべったらホワンとした感じだが、野球の姿を見ると荒々しくガッツがある」と評しました。「名前を売れるような選手になりたい。長打を打ちつつ、ゴールデングラブ賞、トリプルスリー、200本安打を目指す。歴史に残る選手になります」と堂々と宣言しました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/42e539a0fe6286b4404c37ece7300d90641c29ba
入江大樹選手、伊藤樹投手との仙台育英タッグに闘志
入江大樹内野手(21)が仙台育英の一年下の後輩でドラフト2位指名を受けた早大・伊藤樹投手との再会共闘に意欲を燃やしています。入江選手は仙台育英時代、伊藤投手と数々の公式戦をともに戦ってきた仲。「よく話していましたし、結構仲が良かったです」と笑顔で振り返ります。ドラフト会議後には伊藤本人から直接メッセージが届いたといい「ドラフト2位だし、即戦力とかそういう期待をされていると思う。一緒に一軍の力になれるように頑張りたい」と気合十分。プロ5年目を迎える今季は、初打点をマークするなど存在感を示したものの、出場は4試合にとどまりました。内野ならどこでも守れる器用さを持つ選手。杜の都で再び交わる育英バッテリーの絆。楽天の未来を担う若き2人が1軍の舞台で並び立つ日もそう遠くはなさそうです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/2a7cf2702fec0bb7abbd179baea58d9b800b398a
2025/11/5
西口直人投手、侍ジャパンでカットボール覚醒へ
侍ジャパンに選出された西口直人投手(28)が、新たな武器としてカットボールに手応えを感じています。韓国代表との強化試合ではメジャー球が使用される予定で、西口投手は現在、楽天モバイルパークでの秋季練習でも実際にそのボールを使って調整を進めています。「回転がかけにくいっていうのが一番。自分の持ち味は真っすぐだと思うんですけど、真っすぐは回転のかけにくさがあり、自然と引っかからない」と感触を語る一方で「カットボールはコントロールしやすいですし、自分の意図したところに投げられるボールではあるんで、唯一。それをしっかり使い、バッターとの勝負を有利に進められたら」と手応えを口にしました。侍ジャパンの舞台で放たれる、新たなカットボールに期待が高まります。
https://news.yahoo.co.jp/articles/395b0cfeb22faf172fb792a6ac7589ccddcb0b6c
2025/11/6
ドラフト5位のれいめい高校の伊藤大晟投手と基本合意
楽天にドラフト5位で指名されたれいめい高校の伊藤大晟投手(18)が11月5日、鹿児島市内で入団交渉を行い、契約金3000万円、年俸550万円(いずれも推定)で基本合意。伊藤投手は、2014年から10年間楽天に在籍し、現在は米大リーグ・パドレスで活躍する松井裕樹投手に憧れてきた左腕です。「短期的な目標は一軍昇格。将来はメジャーに挑戦できるような、日本を代表する投手になりたいです。そして勝利に貢献できる投手を目指したいです」と語りました。チームには古謝、早川、藤井、鈴木翔といった実績豊富な左腕投手がそろい、伊藤投手も「とてもレベルが高い選手ばかりなので、そのレベルについていけるようにこれからしっかりトレーニングを積んでいきたい」と意欲を見せました。夢を抱き、次代の楽天を担う左腕としての第一歩を踏み出します。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e8d3eff99929bfd036f891b0881cc478eabe2019
来年も東北6県全てで公式戦開催!
楽天は11月6日、2026年シーズンの一軍公式戦主催試合を、本拠地の楽天モバイルパーク宮城に加えて、青森・岩手・秋田・山形・福島の各県で開催すると発表しました。これにより、東北6県全てでの開催は3年連続4回目となります。2025年シーズンでは雨天などによる中止が一度もなく、初めて全県開催を達成。球団は「2026シーズンは東北全県での勝利を目指して闘う」とコメントしており、地域密着の姿勢をさらに強めています。チケット販売などの詳細は、後日球団公式サイトなどで発表される予定です。
【2026シーズン 東北各県での一軍公式戦 開催概要】
青森県:5月12日(火)オリックス戦(はるか夢球場/弘前市運動公園野球場)
山形県:6月23日(火)西武戦(きらやかスタジアム/山形市総合スポーツセンター野球場)
福島県:7月1日(水)ロッテ戦(ヨーク開成山スタジアム)
秋田県:9月1日(火)オリックス戦(こまちスタジアム/秋田県立野球場)
岩手県:9月2日(水)オリックス戦(きたぎんボールパーク/いわて盛岡ボールパーク)
東北の各地でプロ野球の熱気を届け続ける楽天。地域とのつながりを深めながら、ファンとともに次のシーズンへ歩みを進めます。
https://news.yahoo.co.jp/articles/af731456cdfeb3d30f683f018c9012b87d069f08
「これがプロか」黒川史陽選手の年俸が約4倍の大幅昇給
黒川史陽内野手(24)が11月6日、仙台市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、今季年俸から2440万円増の3300万円(推定)でサイン。約4倍の大幅昇給に「いや、もう、これがプロかと」と笑顔を見せ、驚きを隠せない様子でした。今季は上半身のコンディション不良で出遅れたものの、6月中旬に1軍へ昇格すると、一気に打線の中核として存在感を発揮。自己最多の83試合に出場し、打率.299、90安打、4本塁打、33打点、出塁率.372、得点圏打率.344とキャリアハイの成績を残しました。「今年はキャンプの最初にけがをして、6年目で“ラストチャンス”ぐらいの気持ちで臨んだ一年でした。焦らずやるべきことをやれたことで、1軍に上がった時に自分のやりたい野球を表現できた」と振り返りました。来季に向けては「1年間勝利に貢献し続けないといけない立場になってきていると思うので、チームの力になれるよう頑張りたい」と力強く語り、さらなる飛躍を誓いました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d713d398ed132c05b15f82caed1496857b7153aa

2025年の楽天イーグルス振り返り対西武ライオンズ戦
2025年の楽天イーグルスの激闘を対戦チームごとに振り返ります。本日は5位の西武との対戦を振り返ります。
2025シーズン
西武 5位:63勝77敗3引き分け
楽天 4位:67勝74敗2引き分け
対戦成績は楽天の13勝12敗
西武の昨年は球団ワーストの91敗を喫しダントツの最下位でしたが、西口監督の元でチーム力をつけてきました。西武の本拠地のベルーナドームではイーグルスは4勝7敗と負け越しました。
西武の投手勝利数ベスト5
今井達也:24試合/防御率1.92/10勝5敗
隅田知一郎:23試合/防御率2.59/10勝10敗
髙橋光成:24試合/防御率3.04/8勝9敗
渡邉勇太朗:23試合/防御率2.69/7勝9敗
與座海人:16試合/防御率2.50/6勝5敗
これ以外にも、平良海馬投手が54試合4勝2敗8ホールド31セーブ、防御率1.71という圧巻の内容で最多セーブを獲得。投手王国健在だと思いました。昨季に21試合10勝6敗、防御率2.17(リーグ2位)という好成績で新人王に輝いた武内夏暉投手は、自主トレ期間中に左肘内側側副靭帯不全損傷を発症 。12試合4勝5敗、防御率5.26と悔しいシーズンとなりました。今井投手は防御率1.92、被打率.176と3年連続の二桁勝利となり、今季も安定感抜群の実力を発揮。5月に5試合3勝0敗、防御率0.97、43奪三振、自責点4で月間MVPを受賞。6月17日のDeNA戦では1試合17奪三振の球団新記録を樹立しました。隅田知一郎投手は3、4月度のMVPを受賞しました。3、4月は4試合4勝3与四球、防御率0.58と好成績でした。
西武の打者打率ベスト5
※72試合以上
ネビン:137試合/打率.277/21本塁打/63打点
西川愛也:124試合/打率.264/10本塁打/38打点
渡部聖弥:109試合/打率.259/12本塁打/43打点
滝澤夏央:125試合/打率.234/0本塁打/14打点
外崎修汰:115試合/打率.234/5本塁打/34打点
西武のチーム打率はリーグ最小の.232。410得点もリーグ最小。その中でネビン選手は打率、本塁打、打点、安打数でチーム1位の大活躍を見せました。5月には得点圏打率.444、17打点で月間MVPに輝きました。源田壮亮選手はショートの守備は素晴らしいですが、打率は.209となかなか打てませんでした。
イーグルスの投手勝利数ベスト5
古謝樹:19試合/防御率3.70/7勝7敗
西垣雅矢:63試合/防御率1.96/7勝1敗14ホールド
岸孝之:19試合/防御率4.38/6勝6敗
藤井聖:22試合/防御率3.20/6勝7敗
ハワード:9試合/防御率2.22/5勝1敗
楽天イーグルスの今季の先発陣は球団創設以来初の規定投球回到達者ゼロ。悲しい結果に終わりましたが2年目の古謝樹投手の活躍は明るい材料です。ハワード投手が退団し、投手陣にとってはさらに厳しいシーズンとなりそうですが、巻き返しに期待いたします。
イーグルスの打者打率ベスト5
※72試合以上
黒川史陽:83試合/打率.299/4本塁打/33打点
村林一輝:137試合/打率.281/3本塁打/51打点
渡邊佳明:75試合/打率.279/0本塁打/19打点
中島大輔:124試合/打率.266/6本塁打/31打点
宗山塁:122試合/打率.260/3本塁打/27打点
規定打席に届かぬものの、黒川史陽選手の台頭が光ります。途中加入したボイト選手は67試合で打率.300、13本塁打、39打点という素晴らしい成績でした。村林一輝は144安打で最多安打賞を受賞しました。
対イーグルス:西武の投手勝利数上位
髙橋光成:5試合/防御率0.82/3勝1敗
隅田知一郎:2試合/防御率2.63/2勝0敗
菅井信也:4試合/防御率2.84/2勝1敗
※ 平良海馬投手、渡邉勇太朗投手、與座海人投手、羽田慎之介投手、今井達也投手がそれぞれ1勝
髙橋光成投手にはかなり抑え込まれてしまいました。甲斐野央投手に対しては11試合9ホールド、防御率1.86となす術もありませんでした。
対イーグルス:西武の打者打率上位
※18試合以上
西川愛也:22 試合/打率.330/1本塁打/4打点
外崎修汰:18 試合/打率.293/1本塁打/6打点
長谷川信哉:23試合/打率.290/0本塁打/9打点
古賀悠斗:18 試合/打率.271/3本塁打/7打点
ネビン:21試合/打率.266/5本塁打/11打点
対楽天戦でのチーム打率は.249。かなり打たれた印象です。
対西武:イーグルスの投手勝利数上位
西垣雅矢:11試合/防御率0.00/2勝0敗5ホールド
ヤフーレ:3試合/防御率2.08/2勝0敗
※9投手が1勝ずつ
ヤフーレ投手は今季の2勝は全て西武戦で獲得しました。瀧中瞭太投手は4試合で防御率4.95、0勝3敗と良い所ありませんでした。
対西武:イーグルスの打者打率上位
※18試合以上
村林一輝:24試合/.310/0本塁打/11打点
中島大輔:24試合/.303/2本塁打/5打点
フランコ:19試合/打率.259/1本塁打/6打点
宗山塁:23試合/打率.247/1本塁打/6打点
辰己涼介:18試合/打率.242/3本塁打/4打点
村林選手は対西武戦で大活躍でした。中島大輔選手は9月9日にプロ初のサヨナラヒットを打ちました。
その他の活躍選手について
ボイト選手は15試合で打率.368、3本塁打10打点と活躍。黒川史陽選手は16試合で打率.311、1本塁打7打点と活躍しました。
対西武戦名勝負:敗北編
2025/5/1 ベルーナドーム
楽 000 000 001 0 計1 H6 E2
西 100 000 000 1X 計2 H9 E0
勝利投手 羽田 (1勝1敗0S)
敗戦投手 藤平 (0勝1敗2S)
不思議な試合でした。最速132キロの與座海人投手に6回を1安打無失点に抑えられましたが9回に同点に追いつく執念を見せてくれました。しかし迎えた延長戦の10回裏、無死二塁の場面で、平沼翔太選手に右前打を打たれると、ライトの小郷選手が一塁手・阿部寿樹選手へショートバウンドで送球。阿部選手は送球を弾き、本来カバーするはずのピッチャーの藤平尚真投手がボールを見ておらず、その間に二塁走者が生還し、サヨナラ負けを喫しました。チームは3連敗。藤平投手は5月2日に登録抹消。後味の悪いゲームでした。
2025/9/2 楽天モバイルパーク宮城
西 000 011 000 計2 H6 E1
楽 000 000 000 計0 H2 E1
勝利投手 今井 (9勝5敗0S)
敗戦投手 岸 (6勝5敗0S)
何も残らない、あっという間の試合でした。今井投手は9回100球2被安打10三振。もう少し、球数を稼げなかったのか、心配になるくらいの打線でした。今夜、オリックスは逆転負けを喫しましたので、ゲーム差は変わりません。問題は、このままのローテーションですと、すぐにまた来週に今井達也投手との再戦となってしまうことです。そのままオリックスに投げ続けてくれれば良かったのですが、ここに来て大ピンチが訪れました。
対西武名勝負:勝利編
2025/10/3 楽天モバイルパーク宮城
西 110 000 040 計6 H08 E0
楽 000 000 133 計7 H10 E0
勝利投手 日當 (1勝0敗0S)
敗戦投手 平良 (4勝2敗31S)
今季最多セーブの平良投手からなんと3得点。素晴らしいサヨナラ勝ちでした。ルーキーの宗山選手がサヨナラヒット。先発の大内誠弥投手は5回96球2失点と好投。今季初登板の小孫竜二投手は1回2/3を投げて無失点。日當直喜投手も今季初登板となり、1回2奪三振で無失点でプロ初勝利。新人の大活躍で、来季につながる試合でした。
2025/9/9 楽天モバイルパーク宮城
西 210 001 010 00 計4 H10 E1
楽 220 000 100 01 計5 H11 E0
勝利投手 西垣 (6勝0敗0S)
敗戦投手 黒木 (1勝1敗0S)
9月2日に今井投手に圧倒されたばかりのこの試合。さすがプロ。同じ間違いを繰り返さぬよう対策をしっかりと立ててきました。この試合で、天敵とされてきた今井投手をついに攻略。鈴木大地選手の適時打や村林一輝選手のセーフティースクイズ(記録は内野安打)などで6安打4得点を奪い、通算20敗を喫していた右腕を今季最短の2回でマウンドから降ろしました。試合後、中島選手は「個々がたくさん対策をしていた。今井さんが投げた試合で勝てたのは良かった」と力を込め、チーム全体でつかんだ価値ある勝利を振り返りました。2年目の中島大輔外野手(24)が、プロ初のサヨナラ打で4時間58分の熱戦に幕を下ろしました。
総評
西武は例年、主力が流出していくチームですので、来年はどうなるのか。高橋光成投手と今井投手はどうなるのでしょう。ネビン選手は来季も出場予定。ラミレス投手(7ホールド、防御率1.01)、ウィンゲンター投手(31ホールド、防御率1.74)も契約延長し、足固めは進んでいます。ルーキーの渡部聖弥選手も活躍しました。明るい材料はいくつかあります。平良海馬投手は来季は先発に回るようです。来年も苦戦が予想されますが、楽天イーグルスの打線に期待いたします!
GO! EAGLES!

