
天下布武、電波あり。織田信長、楽天モバイルと契約するの巻(第2回/全10回)
第二章 家臣会議と光秀の胃痛
翌朝、余は主要家臣を集めた。議題は当然、「余のスマホ問題」である。藤吉郎が言う。
「まず現状整理から参りましょう」
この男、何でもまず整理する。倉庫も、兵站も、空気も整理する。たぶん人の感情までExcelで管理できる。
「月9000円、無制限、端末は最新、2年縛り残り14か月。違約金が発生しますな」
「余に違約金を払わせる気か」
「場合によっては乗り換えた方が得です。乗り換えにはMNP番号が必要とのことです」
「MNP・・・皆、信長、パートナーか?」
家臣たちがザワザワする。藤吉郎が言った。
「まことに、信長様、パーフェクト」
勝家が言った。
「飯、肉、パワー」
乗り換え。そんな発想はなかった。今のキャリアには愛着が湧いてるのでできれば変えたくはない。
「光秀、そちはどうだ」
明智光秀は比較資料を作ってきていた。A4三枚、表組み、脚注つき、色分けあり。この男、仕事が几帳面すぎる。いつか謀反の計画書までインデックス付きで作りそうな几帳面さである。いや、謀反は困るが。
「楽天モバイルは料金面で非常に魅力的です。3GBまで1078円、20GBまで2178円、それ以上は3278円。専用アプリを使えば通話も無料」
「なに?通話が、無料?」
「はい」
「光秀に2時間説教しても?」
「はい」
「4時間でも?」
「信長様、何をそんなに」
「夢が広がるな!」
場が少し静まった。延々と説教くらう自分の姿を想像したのであろう。勝家だけが
「無料とはすごいのう」
と感心しておった。おぬしは気楽でよいな。光秀は咳払いし、続けた。
「ただし、場所によってはエリアに課題が」
「安土はどうだ」
「確認中です」
「長篠は」
「山間部はやや」
余は腕を組んだ。すると光秀が控えめに言った。
「恐れながら申し上げます。通信は料金だけではなく、安定性とのバランスも大事でございます」
「ふむ」
「安さに飛びついて後悔することも」
「余は後悔せぬ」
「そう仰る方ほど」
「何だ」
「いえ」
その「いえ」に、若干の棘があった。小さい。だが刺さる。光秀は最近、こういう小骨みたいな物言いをすることがある。胃に来るタイプの部下である。だが優秀なので切れぬ。まこと主君泣かせの武将である。


モバイル群雄割拠を生き抜く光秀メモ
こんにちは!明智光秀です。信長様のスマホ音痴には、あきれてものも言えません。MNP(携帯電話番号ポータビリティ)は、電話番号を変えずに携帯会社を乗り換える制度です。現在は「MNPワンストップ」により、予約番号なしでWeb完結が可能(対象事業者のみ)。基本は15日以内の有効期限がある予約番号を取得し、転入先で契約すれば前契約は自動解約されます。
MNPとは?メリットや乗り換え手順、注意点をわかりやすく解説https://network.mobile.rakuten.co.jp/sumakatsu/contents/articles/2021/00004/