
楽天モバイルのOpen RANの世界!革新的なハードウェアと未来への戦略
近年、通信業界で大きな注目を集めているOpen RAN(オープンラン)。その普及と進化を力強く牽引しているのが楽天モバイルです。公開された動画では、楽天モバイルがグローバルパートナーであるDell社らと共に推進する、最先端のOpen RANエコシステムと、それを支える革新的な新型デバイス、今後の世界戦略について詳しく紹介されています。通信の未来を塗り替えるその取り組みを、関係者の熱い言葉とともに詳しく紐解いていきましょう。
熱問題を解決する驚異のテクノロジー「密閉型液体冷却ループ」
動画の前半では、Dell社の担当者が楽天モバイルとの共同開発によって誕生した、これまでにない革新的なコンパクトデバイスの内部構造を紹介しています。内部には多くのコールドプレートが追加されており、担当者は「内部は大幅にコンパクト化され、より多くのコールドプレートを追加しました。これが冷却液であり、私たちの技術です」とその進化を誇らしげに語ります。屋外などの過酷な環境に長期間設置される通信機器にとって、電子部品をいかに保護し、熱を逃がすかは極めて重要な課題です。これについて担当者は以下のように説明しています。
「電子部品を保護し、長期のライフサイクルを実現するために、基本的に密閉できるアーキテクチャを真剣に考える必要がありました。そのために密閉型液体冷却ループを導入したのです。これにより、まず最大600ワットという非常に高い熱放散パワーに対処できるようになり、内部の全てを温度仕様の範囲内に維持することが可能になりました」
この画期的なアプローチにより「非常に高いパフォーマンスを持ち、現場で5年から10年間は展開できるプラットフォームを提供することが可能になった」と、その圧倒的な耐久性と性能に自信をのぞかせています。さらに、楽天モバイルがこの技術革新においていかに重要な役割を果たしたかについても、次のように言及されています。
「楽天はOpen RAN展開におけるパイオニアです。ですから、彼らの全てのフィードバックや要求があったからこそ、私たちはハードウェアにおけるこれまでの遺産を活かし、彼らのソフトウェア定義というビジョンを達成することができたのです」
この強力なタッグによって生まれた製品は「これによってOpen RAN展開における省エネのブレイクスルーを実現し、自動化とソフトウェアで真に業界をリードしていきます。私たちにとってゲームチェンジャーとなる製品です」と、まさにこれからの通信インフラを一変させる可能性を秘めています。
コスト削減と未来(6G)への即応性
続いて、この新型デバイスがもたらす具体的なビジネスメリットと、将来の拡張性について解説されます。
「この製品は現世代のテクノロジーである4Gや5Gをサポートしますが、同時に6Gにも対応できるよう設計されています。つまり、私たちが今行っているどのような投資も、将来への即応性のための基盤を作っていることになるのです」
今導入した機器が、そのまま未来の6G時代にも活用できるという点は、通信キャリアにとって極めて大きなアドバンテージです。さらに、構成によって最大10%のパフォーマンス向上が見込めるだけでなく、世界中のオペレーターが頭を悩ませている「コスト」の問題にも直接アプローチできるといいます。
「それだけでなく、設備投資(CAPEX)の最適化も挙げられます。昨今、すべてのオペレーターが設備投資や運用コストの削減という課題に直面していますが、この製品によって、運用するテクノロジーに応じて『設備投資を最大40%削減』することが可能です」
こうしたインフラ側の進化は、最終的に私たち一般ユーザーの体験向上や、地球環境への貢献へと還元されます。
「最終的には、ユーザーが楽天のサービスを利用する際に、ユーザーエクスペリエンスの面で恩恵を受けることになり、ネットワークにおけるさらなるエネルギー効率の向上も実現できます」

オールインワン設計がもたらす現場の変革
楽天モバイル側の担当者からは、実際の運用現場におけるこの新型分散ユニット(DU)システムの圧倒的なメリットが語られました。
「最大のメリットはオールインワン設計です。1つのデバイスで、私たちが必要とするすべての4Gおよび5Gの周波数をサポートしているため、現在の分散ユニットシステムと比較して、消費電力と設置スペースを大幅に削減することができます」
複数の周波数帯をカバーするために何台もの機器を並べる必要がなくなり、現場の省スペース化と省エネが同時に達成できる点は、高密度な都市部などでの展開において大きな強みとなります。現在はさらに一歩進め、設置作業そのものの安全性や効率化についても共同でブラッシュアップを行っている最中だそうです。
「私たちは現在、Dell社と協力して設置手順のリファインを行っています。私たちの現場での経験と、Dell社のエンジニアリングの専門知識を組み合わせることで、ネットワーク展開における新たな安全基準を確立しつつあります」
楽天モバイルが描く3つの未来戦略
動画の締めくくりには、これまでの歩みを振り返りつつ、楽天モバイルが今後Open RANエコシステムをどのようにリードしていくか、3つの大きな柱からなる「キー戦略」が提示されました。
「私たちはこれまで成し遂げてきたことに誇りを感じ着ており、次にやってくる未来に向けてさらにエキサイティングに感じています」
楽天モバイルの具体的な戦略の中身は以下の3点です。
構築
「1つ目は『構築』です。さらに多くの基地局を建設することを計画しており、また、SA(スタンドアローン)方式のローンチも計画しています」
イノベーション
「2つ目は『イノベーション』です。よりスマートで、持続可能(サステナブル)かつエネルギー効率の高いネットワークを構築することで、私たちはこの旅を進化させ続けます」
リード
「最後に『Open RANエコシステムのリード』です。オープンなインターフェース、そしてハードウェアとソフトウェアの分離によって、グローバルパートナーとのより大きなコラボレーションとイノベーションを育んでいきます」
通信業界の向かうべき未来の姿として、次の力強い言葉で動画は結ばれています。
「この協調・協働モデルこそが、電気通信の未来なのです」
自社で培った「現場のリアルな経験・フィードバック」と、グローバル企業の「高度なエンジニアリング」を掛け合わせ、世界に通用するオープンな通信インフラを形にしつつある楽天モバイル。4G、5Gの効率化にとどまらず、すでに6Gへの布石や、最大40%の設備投資削減、サステナブルな省エネ設計までを見据えたこの取り組みは、まさに通信業界の「次のスタンダード」を日本から世界へ発信している好例と言えるでしょう。これからの展開からも目が離せません。
[RNN]楽天モバイルのOpen RANエコシステムが世界標準を確立
https://youtu.be/FoUMnJLKHDE
動画の説明:楽天モバイルは、Open RAN(無線アクセスネットワーク)モデルで通信業界に革命をもたらしています。日本国内35万以上のOpen RAN製品群を基盤に、Samsung・Nokia・NECをはじめとする多様なベンダーの皆様が支えるエコシステムにより、迅速な展開、高い柔軟性、継続的なイノベーションを実現しています。 その好例が、Dell PowerEdge XR9700 Open RAN分散ユニットです。DellとIntelの共同開発による小型・省エネルギーのサーバーで、ユーザーの近くで複雑なネットワーク処理を担います。
楽天モバイルのOpen RANエコシステムが世界標準を確立
https://corp.rakuten.co.jp/innovation/rnn/2026/2604_005/
