パフォーマンスマーケティングの未来を問う。Rakuten Optimism U.S. 2026レポート

2026年5月5日・6日の2日間、米国アリゾナ州フェニックスの歴史的なリゾートホテル「アリゾナ・ビルトモア」を舞台に、楽天グループのグローバルマーケティング部門であるRakuten Internationalが主催する年次カンファレンス「Rakuten Optimism U.S. 2026」が開催されました。今年のテーマは「Fueling Meaningful Connections(意味ある繋がりを育む)」。世界中からマーケターやパブリッシャー1,000人以上が一堂に会し、業界の最前線をめぐる議論と交流が繰り広げられました。

アフィリエイトマーケティング20年の歩みと、次の一手

初日の基調講演に登壇したのは、Rakuten InternationalのCEO、アミット・パテル氏です。アフィリエイトマーケティング業界の20年にわたる発展を振り返りながら、Rakutenが次の時代に向けて描く大胆なビジョンを提示しました。

注目を集めたのは、Rakutenとimpact.comの戦略的アライアンスの発表です。Rakuten Advertisingが持つグローバルなパートナーネットワークとマネージドサービス、Rakuten Rewardsのキャッシュバック型ショッピングプラットフォームとその消費者リーチ、そしてimpact.comが誇る先端テクノロジーとグローバルマーケットプレイスを組み合わせることで、業界屈指の包括的かつスケーラブルなパフォーマンスマーケティングのエコシステムを構築する狙いです。単なる提携の枠を超え、業界の地図を塗り替える可能性を秘めた取り組みとして、参加者の関心を集めました。

また、Rakuten Rewardsが委託したProhaska Consultingによる調査報告書「The Next Frontier of Measurement: Fair Evaluation of Affiliates in Marketing Mix Models」の概要も紹介されました。この報告書は、マーケターがアフィリエイトの効果を評価するために用いるマーケティング・ミックス・モデル(MMM)の構造的な問題を指摘しています。現行のMMMはアフィリエイトマーケティングがブランド広告主にもたらす真の貢献を十分に捉えきれておらず、結果として評価が不当に低くなる傾向があるというものです。測定フレームワークの刷新という業界全体の課題に、Rakutenが正面から向き合う姿勢を示した形といえます。

AIがパフォーマンスマーケティングを変える。その可能性と限界

2日目のメインステージでは、パフォーマンスマーケティングにおけるAIの可能性と課題をテーマにしたセッション「From Discovery to Conversion: Performance Marketing as the Constant in Consumer Change」が大きな注目を浴びました。

モデレーターを務めたのは、ポッドキャスト「How I Built This」のホストとして知られるガイ・ラズ氏。フューチャリストで著名な著作家のザック・カス氏、Hercules Mediaのアナリスト、エリック・スーファート氏、そしてExpedia GroupのVP(企業アライアンスおよびAI担当)クレイトン・ネルソン氏を迎え、AIが消費者の購買行動における「発見」から「成約」までをどのように変革しうるかについて、深みのある議論が展開されました。技術への期待と冷静な現実認識が交差するセッションは、会場を大いに沸かせました。

AIをめぐる議論は、本イベント全体を通じた通奏低音でもありました。企業と消費者の繋がり方をAIがいかに変えうるか。この問いは、登壇者の異なる立場からの視点が交わるたびに、新たな深みを帯びました。

「未来」を意味するAIエージェント「Mirai」がデビュー

カンファレンス最終日の大きなハイライトとなったのが、Rakuten Advertisingによる新プロダクト「Mirai(ミライ)」の発表です。アフィリエイトキャンペーンの管理・最適化に特化した、業界初の高度な対話型AIエージェントとして位置づけられています。

「未来」を意味するその名が示すとおり、MiraiはRakuten Advertisingが独自のAI開発に注力してきた成果の結晶です。広告主に対して、より賢く、よりスケーラブルなキャンペーン運用を提供することを目指しており、パフォーマンスマーケティングの実務における人とAIの協働のあり方に、新たな一石を投じるプロダクトとして注目されています。

会場を彩る体験型演出と、業界の栄誉を讃えるアワード

Rakuten Optimism U.S. 2026は、登壇セッションにとどまらない多彩なプログラムで参加者を楽しませました。会場内では、バッジスキャンで獲得したポイントをさまざまな特典と交換できる仕組みが導入されており、DysonによるヘアスタイリングサービスやSixtのレザーコレクション、TripAdvisorのレザー製ラゲッジタグ、Golden State Warriors仕様のトイレタリーバッグ、Rakuten KoboのeReader、Maui Jimのサングラスなど、ユニークなアイテムが取り揃えられました。グランプリとして用意された日本旅行は、参加者の間で特に大きな盛り上がりを見せました。

セッションや展示の合間には公式ピックルボールトーナメントも開催され、参加者同士の交流をより活発なものにしました。また、アフィリエイト・パフォーマンスマーケティング業界における卓越した取り組みを讃える年次アワード「Golden Link Awards 2026」の授賞式も行われ、業界全体のイノベーションとコラボレーションの精神が称えられました。

テクノロジーが「意味ある繋がり」を加速する

Rakuten Optimism U.S. 2026を通じて浮かび上がったのは、パフォーマンスマーケティングの未来が、テクノロジーと人間の深いインサイトの融合によって切り開かれるという確信です。Miraiのようなアフィリエイト特化型AIエージェントの登場、MMMをめぐる測定フレームワークの刷新、そして消費者体験への絶えざる注力。これらが組み合わさることで、ブランドは消費者の購買意欲の瞬間を的確に捉え、長期的なロイヤルティへと育てる力を高めていきます。

今年のテーマ「Fueling Meaningful Connections」が示すように、Rakutenが目指すのは単なる効率化ではなく、真に意味のある繋がりをスケールさせることです。impact.comとの戦略的アライアンスも含め、2026年のRakutenはパフォーマンスマーケティングの新たな標準を作り出そうとしています。その歩みは、業界全体の関心を集め続けることでしょう。

https://youtu.be/MMh1-jZFeOg
動画の説明:Rakuten International が主催するマーケティングカンファレンス Rakuten Optimism 2026が、アリゾナ州フェニックスで開催され、1,000名を超える業界の専門家が集結しました。AIを活用したパーソナライゼーションや、生成AIがEコマースに与える影響などを扱うセッションのほか、Rakuten International の CEO 兼プレジデント アミット・パテルが アフィリエイト及びインフルエンサープラットフォームを提供する impact.com との新たな戦略的提携を発表しました。この提携は、業界史上最も網羅的で拡張性の高いパフォーマンスマーケティングエコシステムの実現を目指すものです。

Driving the future of Performance Marketing: Rakuten Optimism U.S. 2026

https://rakuten.today/blog/driving-the-future-of-performance-marketing-rakuten-optimism-us-2026.html

Driving the future of Performance Marketing: Rakuten Optimism U.S. 2026What is the future of performance marketing? That was the question at the core of Rakuten Optimism U.S. 2026 – Rakuten International’s signature annual event.rakuten.today