
楽天モバイルがモトローラ製スマホを初めて取り扱い 2万9,800円の「moto g37j」を詳しく解説
楽天モバイルは2026年7月、モトローラ製スマートフォンの取り扱いを開始し、第1弾として「moto g37j」の発売を始めました。7月31日から発売し、価格は2万9,800円(税込)です。moto g37jは、単に価格を抑えた5Gスマートフォンではありません。6.72インチの大画面、最大120Hzのリフレッシュレート、Dolby Atmos対応ステレオスピーカー、5,200mAhの大容量バッテリー、おサイフケータイ、nanoSIMとeSIMのデュアルSIMなど、日常で使いやすい機能を幅広く備えています。

4色のデザイン
moto g37jでは次の4色が用意されています。PANTONE Impenetrable、PANTONE Nautical Blue、PANTONE Capri、PANTONE Fuchsia Red。単に本体カラーが異なるだけでなく、色ごとに素材や手触りにも違いを持たせています。低価格帯のスマートフォンでは、黒や白を中心とした無難なデザインが選ばれることも多いなか、moto g37jは色と質感を製品の個性として前面に出しています。本体の厚さは約7.85mmです。5,200mAhの大容量バッテリーを搭載しながら8mmを下回っており、比較的薄く仕上げられています。一方、6.72インチの大画面端末であるため、重さはカラーによって約194gまたは約196gあります。小型軽量モデルというより、大きな画面とバッテリー容量を重視した端末です。
6.72インチの大画面と最大120Hz表示
ディスプレイは約6.72インチのGlass LCDで、解像度は2,400×1,080ピクセルのFHD+です。最大120Hzのリフレッシュレートに対応しているため、WebサイトやSNSをスクロールしたときの動きが滑らかになります。60Hzの一般的なディスプレイと比べると、画面の書き換え回数は最大で2倍です。動画だけでなく、ニュースアプリ、地図、電子書籍、SNSといった日常的な操作でも違いを感じやすい機能です。ただし、ディスプレイの種類は有機ELではなく液晶です。黒の沈み込みやコントラストを最優先する場合は、上位機種の有機ELディスプレイと実機で比較したほうがよいでしょう。また、120Hz対応だからといって、すべてのゲームを高画質かつ高フレームレートで動かせるわけではありません。表示の滑らかさと、ゲームを処理するCPU・GPUの性能は別の要素です。
Dolby Atmos対応のステレオスピーカー
moto g37jは、Dolby Atmos対応のステレオスピーカーを搭載しています。6.72インチの大画面と組み合わせることで、動画配信サービスやゲーム、音楽を立体感のある音で楽しめます。低価格帯ではスピーカーが1基だけのモノラル仕様も少なくありません。そのなかで、左右から音を出せるステレオスピーカーを採用した点は、映像コンテンツをよく見る利用者にとって分かりやすい長所です。3.5mmイヤホンジャックも備えています。USB Type-C変換アダプターやBluetoothイヤホンを用意しなくても、従来の有線イヤホンをそのまま接続できます。充電しながら有線イヤホンを使えることも、実用面での利点です。

Dimensity 6300とAndroid 16を搭載
CPUにはMediaTek Dimensity 6300を採用しています。2.4GHzの高性能コア2基と2.0GHzの省電力コア6基からなるオクタコア構成で、5G通信にも対応します。発売時のOSはAndroid 16です。Webサイトの閲覧、SNS、動画視聴、地図、キャッシュレス決済など、一般的な用途を中心に設計された構成と考えられます。物理メモリは4GBで、内蔵ストレージは64GBです。ストレージの一部をメモリとして利用するRAMブーストにも対応し、最大8GBまで拡張できると案内されています。ただし、RAMブーストは物理メモリそのものが増える機能ではありません。アプリを頻繁に切り替える場面や高負荷のゲームでは、物理メモリを多く搭載した上位モデルとの差が出る可能性があります。
64GBを補う最大1TBのmicroSD
内蔵ストレージの64GBは、2026年のスマートフォンとしては控えめです。OSや標準アプリが使用する領域もあるため、購入直後から64GBすべてを自由に使えるわけではありません。一方、moto g37jは最大1TBのmicroSDXCカードに対応しています。写真、動画、音楽、電子書籍などをmicroSDカードへ保存すれば、内蔵ストレージの不足を補えます。クラウドへの保存だけに頼らず、データを端末側に持っておきたい利用者にとっては大きな利点です。ただし、すべてのアプリをmicroSDカードへ移動できるとは限らないため、大容量ゲームやアプリを数多くインストールする場合は、64GBという内蔵容量を慎重に検討する必要があります。
5,200mAhの大容量バッテリー
バッテリー容量は5,200mAhです。楽天モバイルのスペック表では、LTEでの連続待受時間は約410時間、連続通話時間は約31時間とされています。実際の駆動時間は画面の明るさ、リフレッシュレート、通信状況、使用するアプリなどによって変わりますが、容量そのものには余裕があります。急速充電にも対応しています。ただし、充電器とUSBケーブルは別売りです。急速充電を利用したい場合は、対応する充電器の規格や出力を購入前に確認したほうがよいでしょう。ワイヤレス充電には対応していません。充電はUSB Type-C端子を使用します。

薄型でも耐久性に配慮
ディスプレイには、キズや破損に強い「Gorilla Glass 7i」が採用されています。本体にはMIL-STD-810Hの一部に準拠した耐衝撃保護処理も施され、落下や衝撃に配慮した設計です。ただし、MIL規格への一部準拠は、あらゆる落下や衝撃で故障しないことを保証するものではありません。乱暴に扱っても壊れないという意味ではなく、日常で起こり得る事故への耐性を高めた設計と捉えるべきです。防塵・防滴性能はIP64です。「6」は粉じんの侵入を防ぐ高い防塵性能、「4」はあらゆる方向からの水しぶきに耐える防滴性能を示しています。注意したいのは、水中で使える防水端末ではないことです。雨や軽い水しぶきには配慮されていますが、水へ沈めたり、浴室などの高温多湿な場所で使用したりすることはできません。「IP64」という表記だけを見て、完全防水と誤解しないようにする必要があります。
5,000万画素と超広角カメラ
背面には、約5,000万画素のメインカメラと約800万画素の超広角カメラを搭載しています。人物撮影から広い風景、集合写真まで、2つの画角を使い分けられます。前面カメラは約3,200万画素です。自撮りだけでなく、ビデオ通話やオンライン会議でも比較的高い解像度を利用できます。背面カメラは動画の手ぶれ補正に対応し、デジタルズームは最大約8倍です。一方、光学ズームには対応しておらず、写真撮影時の手ぶれ補正もスペック上は非対応です。製品ページでは暗い場所やポートレート撮影への対応が紹介されていますが、画素数だけで実際の画質が決まるわけではありません。夜景、動く被写体、ズーム撮影などを重視する場合は、発売後の作例や実機レビューも確認したいところです。
おサイフケータイとデュアルSIMに対応
moto g37jは、おサイフケータイとNFCに対応しています。交通系ICカード、電子マネー、タッチ決済など、日本で日常的に使われる機能を利用できます。SIMはnanoSIMとeSIMの両方に対応したデュアルSIM仕様です。楽天モバイルと別の通信会社を組み合わせる、仕事用と個人用の電話番号を1台で管理するなど、柔軟な使い方ができます。5GはSub6に対応していますが、ミリ波には対応していません。指紋認証と顔認証、Bluetooth 5.4、最大10台のWi-Fiテザリング、GPS、緊急速報機能なども備えています。Wi-Fi規格はIEEE 802.11acまでで、Wi-Fi 6には対応していません。
モトローラ独自のジェスチャー操作
モトローラ製スマートフォンの特徴として、端末を動かして機能を呼び出すジェスチャー操作があります。手首をひねる動作でカメラを起動できるほか、本体を振ることで背面ライトを点灯できます。暗い場所でライトを使いたいときや、すぐに写真を撮りたいときに、画面上のアイコンを探さず操作できます。ホーム画面、フォント、ナビゲーション方法などのカスタマイズにも対応しています。高価な独自機能を増やすのではなく、毎日繰り返す小さな操作を短縮する方向で使いやすさを高めています。

moto g37jの主なスペック
詳細な対応周波数やカメラ仕様は、楽天モバイルのmoto g37jスペック詳細で確認できます。
製品価格:2万9,800円(税込)
OS:Android 16
CPU:MediaTek Dimensity 6300
メモリ:4GB、RAMブースト最大8GB
内蔵ストレージ:64GB
外部ストレージ:microSDXC最大1TB
ディスプレイ:約6.72インチ、Glass LCD、FHD+
リフレッシュレート:最大120Hz
背面カメラ:約5,000万画素+約800万画素超広角
前面カメラ:約3,200万画素
バッテリー:5,200mAh、急速充電対応
SIM:nanoSIM+eSIM
5G:Sub6対応
防塵・防滴:IP6X・IPX4
生体認証:指紋認証、顔認証
その他:おサイフケータイ、NFC、イヤホンジャック、ステレオスピーカー、ハイレゾ
サイズ:約166.23×76.50×7.85mm
重量:約194gまたは約196g

購入前に確認したい注意点
moto g37jで最も注意したいのは、4GBの物理メモリと64GBの内蔵ストレージです。電話、メッセージ、SNS、Web閲覧、動画視聴といった一般的な用途には対応できますが、多数のアプリを同時に使う場合や、高負荷の3Dゲーム、動画編集などには余裕のある構成ではありません。microSDカードで写真や動画の保存容量は増やせますが、物理メモリの少なさや、アプリを保存する内蔵ストレージの制約を完全に解消できるわけではありません。また、防滴性能はIPX4にとどまり、水没に耐える防水性能ではありません。ワイヤレス充電、Wi-Fi 6、光学ズームにも非対応です。充電器とケーブルが別売りであることも、購入予算へ含める必要があります。
moto g37jが向いている人
moto g37jは、端末価格を3万円以内に抑えながら、大画面、120Hz表示、ステレオスピーカー、おサイフケータイ、デュアルSIM、大容量バッテリーを利用したい人に向いています。有線イヤホンやmicroSDカードを引き続き使いたい人にも適しています。近年の上位スマートフォンでは省かれることが多い機能を残しているため、既存の周辺機器や保存方法を変えずに機種変更できます。一方、コンパクトで軽いスマートフォンを求める人、高負荷ゲームを最高画質で遊びたい人、内蔵ストレージへ大量のアプリを保存したい人、浴室や水辺で安心して使える防水性能を求める人は、別の機種とも比較したほうがよいでしょう。

安さだけに寄せない低価格モデル
moto g37jの価値は、特定のスペックだけが突出していることではなく、日常で使う機能を2万9,800円という価格の中へ広く収めた点にあります。おサイフケータイ、eSIM、microSDカード、イヤホンジャック、ステレオスピーカー、120Hz表示、大容量バッテリーといった機能は、毎日の使い勝手に直接影響します。高性能なカメラや生成AI機能を前面に出す上位モデルとは異なり、利用頻度の高い基本機能を優先した構成です。その一方で、4GBの物理メモリと64GBの内蔵ストレージには、明確なコスト調整が見えます。短期間の利用では問題が表面化しなくても、アプリの大型化やOSの更新が進んだ数年後には、余裕の少なさを感じる可能性があります。購入時の価格だけでなく、何年間使う予定なのかを考えることが重要です。また、色や素材の違いは、オンラインのスペック表だけでは伝わりにくい魅力です。性能が似通いやすい低価格帯で、外観や手触りから選べることは有効な差別化になります。楽天モバイルショップでも販売することには、利用者が4色の印象や質感を実際に確かめられるという意味があります。moto g37jは、最高性能を競うスマートフォンではありません。しかし、2万9,800円で、6.72インチのFHD+ディスプレイ、最大120Hz表示、Dolby Atmos対応ステレオスピーカー、5,200mAhバッテリー、おサイフケータイ、デュアルSIM、最大1TBのmicroSDカード対応をまとめています。4GBの物理メモリ、64GBの内蔵ストレージ、IPX4の防滴性能、ワイヤレス充電非対応といった割り切りはあります。それでも、端末価格を抑えながら、動画、SNS、キャッシュレス決済、通話、写真撮影などを幅広くこなしたい人にとっては、検討しやすい一台です。楽天モバイルにとっても、モトローラ製品の取り扱い開始は、単に1機種を追加する以上の意味を持ちます。価格だけでなく、色、素材、操作感からAndroidスマートフォンを選びたい利用者へ、新しい選択肢を提示する製品になりそうです。
「moto g37j」製品ページ
https://network.mobile.rakuten.co.jp/product/smartphone/moto-g37j/
楽天モバイル、米モトローラ社製スマートフォンの取り扱いを開始し、最新機種「moto g37j」を7月24日(金)より予約受付開始
– 細部までこだわり抜いたデザイン性と機能性を兼ね備えたスマートフォン –
https://corp.mobile.rakuten.co.jp/news/press/2026/0724_01/
